とうにょうびょうせい‐ニューロパチー〔タウネウビヤウセイ‐〕【糖尿病性ニューロパチー】
読み方:とうにょうびょうせいにゅーろぱちー
糖尿病性神経障害
(糖尿病性ニューロパチー から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 21:21 UTC 版)
糖尿病性神経障害(とうにょうびょうせいしんけいしょうがい、英: diabetic neuropathy)は糖尿病患者にみられる種々の末梢神経障害の総称でインスリン作用の不足ないし慢性高血糖状態に起因する末梢神経障害である。高血糖によって生じる末梢神経の代謝障害と血管障害を二大因子として発症すると考えられ、ポリオール代謝亢進による神経内ソルビトールの蓄積、蛋白糖化、フリーラジカル、神経栄養因子の異常、細血管障害による神経虚血説などの仮説が提唱される。糖尿病性神経障害では多数の臨床病型が知られている。
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- ^ 末丸大悟、石塚高広、橋田哲 ほか、典型的画像所見を伴わない糖尿病性舞踏病を呈した83歳の高齢発症1型糖尿病の1例 2015年 58巻 6号 p.407-412, doi:10.11213/tonyobyo.58.407
- 1 糖尿病性神経障害とは
- 2 糖尿病性神経障害の概要
- 3 糖尿病性自律神経障害
- 4 糖尿病性筋萎縮症
- 5 糖尿病性舞踏病
糖尿病性ニューロパチー
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「ニューロパチー」の記事における「糖尿病性ニューロパチー」の解説
詳細は「糖尿病性神経障害」を参照 糖尿病は先進国の末梢性ニューロパチーの原因としては最も多い。遠位対称性の感覚性多発ニューロパチーまたは感覚運動性多発ニューロパチー、自律神経ニューロパチー、多発神経根ニューロパチー、脳神経障害、その他の単ニューロパチーなどがある。 遠位対称性の感覚運動性多発ニューロパチー 糖尿病性ニューロパチーの中で圧倒的に多い。感覚神経の障害はつま先からはじまる感覚消失に呈し、しだいに脚を上行し指先、腕にひろがる。運動神経の障害は短趾伸筋の萎縮などに現れる。 糖尿病性自律神経ニューロパチー 典型的には遠位対称性の感覚性多発ニューロパチーと複合的に認められる。 糖尿病性根神経叢障害(糖尿病性筋萎縮症) 糖尿病性根神経叢障害は糖尿病の症状の1つであり、約3分の1の患者に起こる。通常強い痛みが背中下部、腰、片方の大腿部に起こる。まれに糖尿病性多発神経根ニューロパチーでは両下肢同時に起こってくる。患側脚近位筋と遠位筋の筋萎縮と筋力低下が数日から数週で明らかになってくる。ニューロパチーはしばしば顕著な体重減少を伴うか、前触れとしておこる。筋力低下は通常は数週から数ヶ月にわたって進行するが18ヶ月を超えて進行することもある。続いて緩徐な回復が見られるが多くの症例では筋力低下、感覚障害、痛みが残存する。 糖尿病性単ニューロパチー 単ニューロパチーがおこる。脳神経領域で瞳孔回避を伴う動眼神経麻痺などが有名である。
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