箱根山(神奈川県・静岡県)
1438m 北緯35度14分00秒 東経139度01分15秒 (神山) (世界測地系)
概 要
第1外輪山(古期外輪山)は玄武岩~安山岩の成層火山で、カルデラはおよそ東西8㎞、南北12㎞。第2外輪山(新期外輪山)は安山岩・デイサイトの楯状火山。中央火口丘群は安山岩(SiO2 54~59%)で、主峰の神山は成層火山、駒ケ岳などの6丘は溶岩ドーム。噴火記録はないが神山(かみやま)・駒ケ岳の山腹数ケ所に硫気地帯があり、時にはそれが活発化したり、崩壊・土石流を起こしたりする。また、しばしば地震が群発する。神山の最後の噴火(約3000年前)では、現在の大涌谷近くで水蒸気爆発と火砕流の噴出があり、水蒸気爆発によって山体北西部が崩壊し、発生した岩屑なだれ堆積物により芦ノ湖が形成された。
最近1万年間の火山活動
最近1万年間の活動は、カルデラ内に限られている。約7000年前に神山の山頂付近で噴火が起こり、降下火砕物と火砕流を噴出した。約5000年前には、二子山溶岩ドームの形成があり、同時に火砕流も発生した。約3000年前には、神山の北西部で水蒸気爆発に伴う山体崩壊が発生した。現在の仙石原付近に広がった岩屑なだれ堆積物によって堰きとめられ、芦ノ湖が形成された。この噴火活動で冠ヶ岳溶岩が出現した(小林,1999)。それ以降、火山灰の噴出を伴う水蒸気爆発は約2800年前、約2000年前、9~12世紀の間、12世紀後半~13世紀前半、13世紀前半以降に噴出したと考えられている(小林,2004)。
記録に残る火山活動
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