箱根フリーパスとは? わかりやすく解説

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箱根フリーパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 00:31 UTC 版)

箱根フリーパス

箱根フリーパス(はこねフリーパス)は、小田急電鉄などが発売している周遊券である。

概要

箱根登山電車
芦ノ湖を航行する箱根海賊船
観光施設めぐりバス

1967年3月5日から発売が開始された[注 1][1]

小田急箱根の交通機関、箱根登山バス(指定区間)、小田急ハイウェイバス(指定区間)、東海バス(指定区間)が乗り降り自由の周遊券である(詳細は#利用可能な交通機関参照)。小田急線(小田原駅を除く)・西武線・相鉄線内の駅では、小田急線小田原駅までの往復乗車(割引料金)がセットで発売される。

有効期間は1996年以前は4日間、その後は3日間を基本とし、繁忙期を除く平日のみ2日間有効の「箱根ウィークデイパス」(冬季は料金をさらに割り引いた「冬季割引箱根ウィークデイパス」)が発売されていた。有効日数と利用日以外の効力は通常のものと同様であったが、いずれも2007年9月30日をもって発売を終了した[2]。一方で、自家用車で箱根に来訪する観光客を対象に、通用範囲を利用すること自体が観光となり得る海賊船とロープウェイに限定した海賊船・ロープウェイ1日きっぷが発売開始された。

2007年10月1日より2日間有効を基本とし、500円(2019年4月1日より400円)の追加で3日間有効[3]とする改定が行われた。本券の提示により、箱根地区の各施設で優待が受けられる。

発売箇所

発売箇所は以下の通り[4]

  • 小田急電鉄
    • 各駅
  • 御殿場地区
    • 富士山御殿場・はこね観光案内所、箱根登山ハイヤー御殿場営業所(御殿場駅箱根乙女口)

利用可能な交通機関

利用可能な交通機関は以下の通り[4][8]

アクセス

小田急小田原線
小田急ハイウェイバス

鉄道

  • 出発地 - 小田原駅往復(小田急小田原線経由)
    • 下記フリー区間内が出発地の場合は含まれない。
    • 小田急線内[注 4]では、後戻りしない限り、往路・復路とも途中下車が自由にできる。
    • 小田急ロマンスカーおよび西武鉄道の駅が出発地で特急列車利用時は、特急券が別途必要。
    • 西武鉄道の駅が発着地の場合、池袋駅 - 新宿駅間(JR線など)は乗車券が別途必要。
    • 相模鉄道の駅が発着地の場合、小田急電鉄との乗換は海老名駅に限られる[注 5]

バス

  • 横浜駅東口 - 御殿場駅・箱根桃源台・箱根湯本駅(小田急箱根高速バス・京浜急行バス)[6]

フリー区間

箱根登山ケーブルカー
大涌谷上空を通過する箱根ロープウェイ
国道1号を走行する箱根登山バス

小田急箱根

箱根登山バス

小田急ハイウェイバス

東海バス

価格

2022年5月1日現在の2日間有効券の価格は、フリーエリア内で購入する場合5,000円(小児は1000円)[9]となる[3]

  • 小田急線内で購入する場合は、発駅 - 小田原駅間の往復運賃を4割引した額に上記金額を加算する。ただし小児運賃は発駅に関わらず片道50円。[9]
  • 西武線内で購入する場合、発駅 - 池袋駅または西武新宿駅間の往復運賃を2割引した額に新宿駅発着の価格を合算する。
  • 相鉄線内で購入する場合は、発駅 - 海老名駅間の往復運賃を1割引した額に海老名駅発着の価格を合算する。

3日間有効券の価格は、2日間有効券の価格に400円加算した額となる[3]

備考

箱根地域では、かつて小田急グループ西武グループ箱根山戦争と呼ばれる争いを繰り広げた(詳細は当該項目を参照)。現在は様々な協力関係を築いた結果、西武鉄道や箱根園、箱根 駒ヶ岳ロープウェーでも発売や割引が行われるようになったが、伊豆箱根バスは箱根登山バスと運行区間が重なっている場合でも利用できない。また、富士急グループ箱根 十国峠パノラマケーブルカー芦ノ湖遊覧船も利用できない。

脚注

注釈

  1. ^ 通用開始は同年4月1日
  2. ^ 乗車経路は池袋駅 - (他社線) - 新宿駅または西武新宿駅 - 新宿駅の徒歩連絡に限られる。また他社線の運賃はフリーパスに含まれていない。池袋駅経由は池袋線西武秩父線豊島線狭山線の駅のみ販売。また、保谷駅 - 椎名町駅間の各駅と豊島園駅は池袋駅経由のみ発売
  3. ^ 大和駅は相鉄・小田急両社とも発売するため、購入する窓口によって経路が異なる。
  4. ^ 松田駅を含む。
  5. ^ 相鉄いずみ野線内各駅発着であっても湘南台駅で乗換ができないため、二俣川駅相鉄本線経由となる。
  6. ^ 特別船室は別料金(本券提示で割引)
  7. ^ 予約制のため、空席がある場合のみ乗車できる。ただし、フリー区間内のみ利用の場合は予約できない。

出典

  1. ^ 小田急電鉄(株)『小田急五十年史』(1980.12)”. 小田急電鉄 (1980年12月1日). 2020年4月26日閲覧。
  2. ^ 【重要】 小田急ロマンスカー「箱根フリーパス」が変わります”. 旅行サロン四谷 (2016年4月30日). 2020年4月26日閲覧。
  3. ^ a b c 「箱根フリーパス」料金改定について” (PDF). 小田急電鉄 (2018年12月14日). 2020年4月26日閲覧。
  4. ^ a b c 箱根フリーパスとは”. 小田急箱根ホールディングス. 2020年4月26日閲覧。
  5. ^ 箱根フリーパス :西武鉄道Webサイト”. 西武鉄道. 2022年4月9日閲覧。
  6. ^ a b <横浜発>箱根満喫セット券”. 小田急箱根高速バス. 2020年4月26日閲覧。
  7. ^ a b 立川・矢川駅発直行高速バス” (PDF). 立川バス. 2020年4月26日閲覧。
  8. ^ a b c d 小田急箱根交通ガイド”. 小田急箱根ホールディングス (2020年3月20日). 2020年4月26日閲覧。
  9. ^ a b 箱根フリーパス|チケット購入|運行情報|箱根ナビ”. 箱根ナビ. 2024年4月4日閲覧。

関連項目

外部リンク


箱根フリーパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:54 UTC 版)

箱根園」の記事における「箱根フリーパス」の解説

箱根フリーパスでは伊豆箱根バス芦ノ湖遊覧船利用対象外であり、小田急ハイウェイバス仙石 -(箱根園経由) - 小田急山のホテル間(運行本数少)を除き箱根園へは伊豆箱根交通網しか運行されていないこのため箱根フリーパス利用者は、小田急山のホテル仙石(あるいは優待料金新宿駅方面)から小田急箱根高速バス乗車するか、フリーパス区間最寄り元箱根港から別料金伊豆箱根バス芦ノ湖遊覧船、またはタクシー利用する必要があるフリーパス提示により、箱根園運営施設関係施設料金優待受けられる

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