第3、第4の哨戒 1943年5月 - 9月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 14:34 UTC 版)
「サンフィッシュ (潜水艦)」の記事における「第3、第4の哨戒 1943年5月 - 9月」の解説
5月4日、サンフィッシュは3回目の哨戒でトラック諸島、カロリン諸島方面に向かった。しかし、この哨戒では目ぼしい日本船には遭遇せず、5月23日にアンガウル島の偵察を実施し、5月28日にはヤップ島の東500海里にあるファイス島の精製所に対して3インチ砲による艦砲射撃を実施した。6月24日、サンフィッシュは57日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。 7月28日、サンフィッシュは4回目の哨戒で東シナ海、台湾方面に向かった。8月13日、サンフィッシュは北緯24度04分 東経142度01分 / 北緯24.067度 東経142.017度 / 24.067; 142.017の地点で2隻から3隻の大きな目標を発見し、魚雷を6本と4本の計10本発射。魚雷は二度目に発射した4本の魚雷のうち3本が特設砲艦江戸丸(広南汽船、1,299トン)に命中し、高さ60メートルはあろう炎が望見されたが、これが江戸丸の最後の姿であった。サンフィッシュでは、撃ち沈めた目標は「1万トン級輸送船」と「1万トン級タンカー」であると判断していた。8月23日未明には、北緯22度35分 東経119度10分 / 北緯22.583度 東経119.167度 / 22.583; 119.167の地点で10隻の輸送船団を発見し魚雷を3本発射、「黒龍丸型輸送船」の撃破を報じた。9月3日夜、スコールから抜けたサンフィッシュのレーダーが複数の目標を探知し、翌9月4日未明にいたり、北緯22度06分 東経119度50分 / 北緯22.100度 東経119.833度 / 22.100; 119.833の高雄南西90キロ地点で接近しつつある輸送船2隻と護衛艦1隻に対して魚雷を4本発射。魚雷は陸軍輸送船宏山丸(山本汽船、4,180トン)に2本が命中し、宏山丸はすぐに沈む気配を見せなかったので曳航されていったが、翌日沈没した。帰途途中の9月18日には、北緯25度02分 東経145度11分 / 北緯25.033度 東経145.183度 / 25.033; 145.183の地点で大型輸送船と2隻の「鴻型水雷艇」を発見し、魚雷を3本発射。2つの爆発音に続いて40発もの爆雷攻撃を受けたが被害はなく、5,600トン級輸送船の撃沈を報じた。9月25日、サンフィッシュは60日間の行動を終えてミッドウェー島に帰投。真珠湾に回航されて改装を行った。
※この「第3、第4の哨戒 1943年5月 - 9月」の解説は、「サンフィッシュ (潜水艦)」の解説の一部です。
「第3、第4の哨戒 1943年5月 - 9月」を含む「サンフィッシュ (潜水艦)」の記事については、「サンフィッシュ (潜水艦)」の概要を参照ください。
- 第3、第4の哨戒 1943年5月 - 9月のページへのリンク