第六天波旬(だいろくてんはじゅん)
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「神咒神威神楽」の記事における「第六天波旬(だいろくてんはじゅん)」の解説
波旬(はじゅん) - 声:堀川忍 (PC), 宮下栄治 (PS VITA) 天魔達が敵対していた歴代最強にして最大の敵。作中で度々その存在は語られる事となる。 「無量大数」とも形容される途方もない存在強度と筆舌に尽くしがたい邪性を纏った、今代における万象の父にして絶対の超越者。 その正体は今代の座の神であり、大欲界天狗道の流出者。絶対に完成させてはいけない理を世に布いた最強最悪の邪神である。 等級は太極・大欲界天狗道。発現は覇道型だが、性質的には求道型。元となった渇望は「永劫ただ一人でいたい」。己のみを唯一絶対の存在と根拠もなく信仰する自己愛の極致。ただそれのみで無限に力を上昇させる極大の渇望であり、個という単位で波旬を超える者は宇宙に存在しない。 神咒はマーラ・パーピーヤス。現在の神州で言うところの天竺国に生まれた。しかし巨大すぎる自我を持って生を受けた彼は外界からの刺激に対して一切の反応を示さず、そもそも他者の存在を認識すらしていなかった。そして口減らしのために売られ、黄昏の宇宙をつまらないものと忌み嫌う邪教に引き取られ、外界への渇望を利用して流出を引き起こすために即身仏の行にかけられ地下深くに閉じ込められたが、彼にとってその静寂は望ましいものであった。 しかし畸形嚢腫の存在が彼の渇望の方向性を変えてしまった。本来他者を認識しない波旬にとって唯我の渇望は既に満たされているものであるが、畸形嚢腫によって他者の存在を認識し、それにへばりつかれることの不快さを知ってしまった波旬の渇望は「ただ一人でいたい」という求道型から「自分にへばりついているものを殺す」という廃絶の祈りを帯びた覇道型へと変質してしまった。 即身仏の行によって己の渇望を高まらせた波旬は座の存在を認識し、「全ての人を抱きしめる」という理を持つ黄昏の女神を畸形嚢腫と誤認し、彼女を殺すために座に乗り込んだ。この時点で既に波旬の力は黄昏の女神の守護者達を圧倒するまでになっており、覇道共存の法則を破壊されたことで全力を出せなくなってしまった属神達を蹴散らして黄昏の女神を殺害した。これによって彼女が保有していた魂を受け継いでしまった波旬はその不快感によって発狂。その渇望はさらに膨れ上がり、最早誰も手をつけられない最強最悪の邪神・第六天波旬と史上初の求道型の宇宙・大欲界天狗道が誕生してしまった。 ただし唯一畸形嚢腫に対してはその絶対性を発揮させることができない。何故なら畸形嚢腫は波旬の渇望の根源であり、唯我を渇望しながらその根本に他者への憎悪を抱えているという矛盾故、畸形嚢腫に対しては通常の覇道神としての力しか発揮することができない。 本来であれば弱体化した状態であっても波旬の方が格上なのだが、曙光曼荼羅との決戦の際、自分が保有する魂を全て投げ捨ててしまい、刑士郎と咲耶の解脱によって法則に亀裂を入れられ、その僅かな隙間から覇吐が波旬の力の源である畸形嚢腫と一体化したことで敗れ、ようやく一人になれることに安堵しながら消滅した。
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