第三部「シュート! 〜熱き挑戦〜」
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「シュート!」の記事における「第三部「シュート! 〜熱き挑戦〜」」の解説
新1年生を加え、インターハイ制覇を目指す掛川高校サッカー部。しかしピッチには田仲俊彦と神谷篤司の姿はなかった。主力2人を欠いたチームは毎試合のように苦戦し、怪我によるベンチスタートであった神谷の途中出場により辛くも決勝トーナメントの駒を進めていく。 選手としての壁を感じていた田仲は、スペインを訪れていた。水木光一を頼って訪れるも迷っていたところ、遠藤一美によく似たイザベル・ゴンザレスと、かつてスペインの至宝とまで呼ばれたペドロ・フォルネルと出会う。ペドロはイザベルの兄マルコ・ゴンザレスとライバル関係にあり、試合中にマルコに大怪我を負わせてしまったことからサッカーを離れていた。ペドロをサッカーに復帰させたいと願うイザベルは、田仲にその想いを吐露する。独自のトレーニングにより、田仲は必殺のドリブルを完成させつつあった。ペドロのチーム復帰を望むかつてのチームメイトの要請を受け田仲は3部リーグのチームと契約するが、それに対抗するようにペドロはライバルクラブと契約し、リーグ最終戦で対決することになる。田仲とペドロの点の取り合いに突入した試合は終盤に田仲の「ファントムドリブル」で勝ち越し、熱意を取り戻したペドロはチームへの復帰を決める。スペインで成果を得た田仲は、チームメイトの待つ日本へと帰国した。 準決勝を迎えた掛川高校、相手は奥山良率いる清水中央高校。未だ田仲を欠いたチームは、怪我を押して出場した神谷の活躍で善戦するも、終盤同点に追いつかれたところで神谷の膝が限界を迎える。神谷はこのタイミングで退くことに不安を感じたが、タイミング良く試合に駆けつけた田仲と交代する。交代で出場した田仲は、「ファントムドリブル」で決勝点をあげる。 決勝の相手は3度藤田東高校。監督には平松和広の父で、かつての名プレーヤー平松修が就任していた。選手としても加納隆次の弟・豪樹、平松修の治療を受けに来日していたマルコ・ゴンザレスと、戦力は大幅に増強されていた。神谷を欠く掛川高校は、高い戦力と神谷を完全コピーした豪樹の前に翻弄される。後半から神谷が投入され試合の流れは一変、豪樹のスタイルを封じて掛川優勢となるが、豪樹が本来のサッカースタイルへと変化させ拮抗した展開となる。同点のまま試合は延長戦に突入、後半戦も終了間際に自陣ゴール前で神谷が単独ドリブルを開始する。次々と藤田東の選手をかわす神谷の姿は、敵味方にかつての「奇跡の11人抜き」を思い起こさせたが、ペナルティーエリア目前にしてDF陣に囲まれてしまう。神谷は田仲にバックパスを送ると田仲は「ファントムドリブル」を開始、マルコまでも抜いて決勝点をあげてハットトリックを達成する。
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