第三部『カトリック教理要綱』
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「ペドロ・ゴメス (イエズス会士)」の記事における「第三部『カトリック教理要綱』」の解説
『神学要綱』『真実の教』『日本人イエズス会士のためのカトリック教理要綱』などとも呼ばれる。ラテン語の題名は Compendium catholicae veritatis, in gratiam Iapponicorum fratrum Societatis Iesu 。 この部が最も長大であり『講義要綱』の中核をなしている。内容は、トリエント公会議を踏まえたカトリックのカテキズムを軸に、キケロの『神々の本性について(英語版)』を応用した神の存在証明、アリストテレス・トマス主義の徳倫理学、三位一体論、偶像崇拝論、強制改宗論、そして信仰告白論が扱われている。 信仰告白(自分が信徒であることを隠さないこと)はカトリックの伝統的な義務だが、ゴメスは日本の信徒のため例外を設け、迫害者に対しては隠してよい、隠しても事後に告解すれば赦されるとし、日本の信徒が殉教せずに済むことを望んだ。 本書を通じて伊東マンショやハビアンが神学を受講したと推定される。
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