第三回世界気候会議
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World Climate Conference-3(WCC-3)。2009年8月31日から9月4日にかけて、ジュネーヴで開催された。議論の焦点は、気候予測と、季節毎から数十年規模までの時間的スケールでの意思決定のための情報についてであった。目標は、変動する(気候)条件に対処するために、これらの気候予測における科学的進歩と意思決定を求めるそれらの利用者のニーズをつなぐ全地球規模の枠組みを創設することであった。気候予測のカギとなる利用者には、社会全体のみならず、食糧生産者、水道管理者、エネルギーの開発および管理者、公衆衛生従事者、国家的な計画立案者、観光管理者、その他が含まれる。WCC-3の参加者は、気候サービス提供者やハイレベルの政策立案者のほか、それらの利用者を含んでいた。会議はまた、公衆安全と福利を向上させるであろう、気候の情報とサービスを世界中に提供するために、気候観測および監視に対するコミットメントを増大させたり、進歩させたりすることも目指していた。 WCC-3の成果は、国連ミレニアム開発目標や災害リスク軽減に関する兵庫行動枠組を含む、より広い国連気候目標を達成することに貢献するように意図されていた。会議のテーマは、バリ行動計画、特にナイロビ作業計画に沿った、気候変動に適応する社会を支援する方法の下に、全地球規模の働きを補完した。また、これらの成果は、WCC-3に引き続いて2009年12月にコペンハーゲンで開かれた、気候変動緩和のための第15回気候変動枠組条約締約国会議(COP-15)へのWMOからの協力の一部となった。
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