第七章『殺人考察(後)』の登場人物
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白純 里緒(しらずみ りお) 声 - 保志総一朗 黒桐幹也の高校時代の先輩。生徒会に所属していたが、やりたいことが見つかったという理由で高校中退する。 2年前の連続通り魔事件の真犯人で、荒耶宗蓮が両儀式のために用意した3つの駒の一人。宗蓮によると「死に逃避して自我する起源覚醒者」。 式に想いを寄せており、2年前に告白したが、「弱い人は嫌い」と拒否される。そこで暴力沙汰を起こすようになるが、誤って相手を殺害してしまう。死体の処理に困っていた際に宗蓮と出会い、彼によって自らの起源「食べる」を覚醒させられたことで、殺した相手の死体を食べる殺人鬼となるも、度が過ぎて起源に近づきすぎてしまったために、宗蓮には見捨てられる。それ以後は式を揺さぶるため連続通り魔事件を起こしていた。また、式を自分のものにしようと唾液を彼女の顔面にかけるなど、卑劣かつ不潔極まりない悪役としても描かれている。 薬屋の息子だったこともありドラッグについて詳しく、その知識を用いて、起源覚醒者を増やすために自分の血液を混ぜたオリジナルの覚醒剤「ブラッド・チップ」を広めていた。また、2年前と同じく殺人を繰り返していたが、その時には式への執着のためか彼女を模した姿をしていた(髪と目の色も変わっており、髪は金髪で目は赤という容姿になっていた)。その後、式と幹也を捕えて2人を仲間に引き入れようとしたが、幹也に拒否されたことで怒り、幹也を傷つける。これがきっかけで式を激昂させ、彼女に殺された(式が犯した唯一の殺人)。 実は『第二章』で既に登場しており、学校を退学する日に式と廊下で遭遇し「4回はやりすぎだろう」と彼女に告げている。式は前後して幹也から名前も聞いているが、彼女はその名を女生徒のものと思い込み、里緒と結び付けはしなかった。 蛍塚 音子(ほたるづか おとこ) 声 - 甲斐田裕子 街の裏に流通するドラッグの密売人。ほんわかした人物でドラッグは娯楽物として楽しむものであり、身を滅ぼす依存性の高い物は邪道を信念としており、それゆえに白純里緒が広めている覚醒剤を嫌悪しており、裏流通ではやや浮いた存在になっている。 世界観を同じくする『Fate/stay night』や『Fate/hollow ataraxia』ではサブキャラクターとして登場しているが、ほとんど別設定のキャラクターになっている(TYPE-MOON公式より)。なお、本作には名前は出てこない。 劇場版ではさらに変わり、いかにも密売人といった出で立ちのキャラクターになっている。 両儀式の祖父 声 - 大木民夫 式が幼少の頃に他界しており、故人。両儀家の血によってたびたび精神に異常をきたしていたために、両儀邸内の奥座敷に半ば幽閉されていた。また、すでに殺人の経験があるらしい。幼い式に殺人の定義を教え、それが式の殺人に対する考え方の基盤となった。 両儀 要(りょうぎ かなめ) 両儀式の実兄。陰陽の人格を形成するという両儀の性質が表れず、また妹の式にそれが完全な形で表れたため、嫡子としては扱われていない。両儀邸の離れで暮らしているが、家督継承候補としての待遇は受けている。
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