第一段階 1822年6月から1823年3月とは? わかりやすく解説

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第一段階 1822年6月から1823年3月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:40 UTC 版)

ニューサウスグリーンランド」の記事における「第一段階 1822年6月から1823年3月」の解説

19世紀初期南極の地理はほとんど全て知られていなかったが、時として陸地見たという証言記録されていた。1822年前年サウスサンドウィッチ諸島航海していたベンジャミン・モレルが、南極海および南太平洋アザラシ漁、交易探検を行う2年間の航海のためにスクーナーワスプ」の指揮官指名された。モレルアザラシ漁という任務加えて、「新し発見を行う裁量権限」を持っていた。モレルはこの裁量権使って南極海探査し南極点行き着く実行可能性確認する」ことを提案した。この航海その後8年間の大半モレルを海に出たままにする4回におよぶ航海初めのものであったが、南極訪れたのは最初の航海のみになった。 「ワスプ」は1822年6月22日ニューヨーク港出港して南に向かった10月下旬フォークランド諸島到着し存在しないオーロラ諸島探して無益に16日間を使った後、サウスジョージア島向かい11月20日停泊したモレル証言拠ればサウスジョージア島海岸線から南西に約60マイル (97 km) の外海停泊した記録しており、それは間違いだった。「ワスプ」はその後アザラシ漁のために東に向かいモレル拠れば12月6日には遠隔ブーベ島到着しており、この孤島を特に問題もなく見つけていた。歴史家H・Rミルは、モレルのこの島の物理的外観に関する記述には、この島の最もはっきりと1つしかないもの、すなわち永久氷の層で覆われているということ書かれていない述べている。モレルその後船を南に進めようとしたが、南緯60度付近で厚い氷に当たったので北東ケルゲレン諸島向かい12月31日にそこで停泊した。 「ワスプ」は数日間探検と、利益になるアザラシ漁を行った後、1823年1月11日ケルゲレン諸島発ち、南と東に向かって2月1日には最東端となる南緯6452東経11827分を記録した。この地点から、モレル自身証言拠れば、強い東寄りの風を利用することに決め、西のグリニッジ子午線まで急速に戻ることができた。その証言詳細不足しているが、3,500マイル (5,600 km) 以上の距離を23日移動したことになったこのように速く氷の浮かぶ海上直接動いたという主張信ぴょう性については広く論議対象になった。特にこの航海の間にモレル挙げている南寄り緯度は、当時はまだ発見されていなかった南極大陸内陸少なくとも100マイル (160 km) も入り込んでいることが分かった2月28日、「ワスプ」はサウスサンドウィッチ諸島キャンドルマス島到着した。船のストーブに使う燃料求めて数日間費やした後、「ワスプ」は3月6日南に向かって出発し、後にウェッデル海呼ばれることになる海に入った。この海にはほとんど氷が無かったので、モレル南緯7014分まで進み3月14日には北西方向に転じたこの後退は船に燃料無かったためだとモレル言っており、そうでなければ、この開けた海で南緯85度まで、おそらくは南極点そのものにも船を進めることができただろうと主張していた。このような言葉1か月前にイギリス人探検家ジェイムズ・ウェッデルが同じ地域経験したことを叙述している言葉と大変似ており、モレルウェッデル経験談を盗用したではないか歴史家達に疑わせることになった

※この「第一段階 1822年6月から1823年3月」の解説は、「ニューサウスグリーンランド」の解説の一部です。
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