第一段階…富士山型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 05:20 UTC 版)
「人口ピラミッド」の記事における「第一段階…富士山型」の解説
いわゆる「多産多死」の人口ピラミッドである。産業革命以前の世界においては、世界中のほぼ全ての地域でこの形であった。当時の世界の経済の総生産は農業の総生産とほとんどイコールであったが、技術が未発達で生産効率が悪く、食料の生産量は農地の面積や気候・環境によって制限されていたため、人口の増加はほとんど発生しないか非常に緩やかなものであった。労働力が多く必要となるので出生率が高いが、衛生環境が悪く栄養が不足しがちなため子供の死亡率が非常に高く、人口ピラミッドは底辺から上に向かうと急激にすぼまってゆく、上図aのような富士山型の形状となる。 今日においても、サブサハラアフリカを中心とした多くの後発開発途上国ではこの形がみられる。サブサハラアフリカ諸国の多くは合計特殊出生率が4.0以上と非常に高く、乳幼児死亡率もやはり高い。ただしこれらの国々においては上記の「人口の増加はほとんど発生しない」という部分が当てはまらないケースが多く、乳幼児死亡率が高い富士山型を維持したまま、ピラミッドの裾野がどんどん広がる形で人口が増加している。
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