符の起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 05:10 UTC 版)
符は主に道教で使用されていた。道教とは中国で生まれた二つの偉大な哲学的、宗教的伝統の一つである。 もう一つの宗教がいわゆる儒教に当たる。両者は大体紀元前6世紀、つまり前500年頃から400年頃に確立したといえる。中国の三番目の偉大な宗教は、期限直後にインドから西洋を経由して伝来してきた仏教である。これら三つの宗教が一体になり、2500年間近くにわたって中国人の生活や思想を形成してきた。また、道教が確立する以前から符そのものが存在していたともされているのだ。道教が確立されたときに符が使用されたことから、確立と同時にできたものとされている。 道教とは簡単に言えば、道教の「道」は自然の道を意味している。道教の信徒は自然の循環や自然界の絶え間ない変化を偉大な宇宙の力の地上における具現とみている。 漢字一時で様々な説明をすることができますが、道の一文字で宇宙の持続する道ととらえることができ、また、天土地の循環を示すこともできる。このように、文字一つで道教の意味を確認することができる。 道教では、言葉で言い表すことのできる「道」は真の道、つまり「恒常不変の道」ではないというのだ。道士や書物の著者は「道」を指し示すことはできるが、各人の「道」は自分自身で見出さなければならないのである。 よって、自分自身で「道」を見出すための手法としての符であれば、見出した後の符を用いることでの現世利益を信者は望んでいる。 さらに、霊符を題材とした物語も存在しています。中国の人々の間では、霊符というものは非常に身近なものであり、中国四大奇書の一つとして、日本でも非常に人気のある『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』などの作品において霊符が多数使われている。
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