童話の出典
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「子どもたちが屠殺ごっこをした話」の記事における「童話の出典」の解説
KHMのそれぞれの話は個人聴取が多いが、この22番の第1話は1810年11月13日付、第38号『ベルリン夕刊紙』の「無邪気に他の子を殺してしまった子ども」("Von einem Kinde, das kindlicher Weise ein anderes Kind umbringt“)からの転載である。なお、ベルリン夕刊紙にはこの後に解説があり、「ある古い本からのこの感動的な話は、ヴェルナーの『2月24日』と題する最近の小悲劇によって新たな関心を呼び起こしている。この悲劇は、ヴァイマールとラウホシュテットにおいて、すでにしばしば非常に活発な関心をもって、恐らくは近代の詩人の作品ではないものとして、見られている。悲劇の中で運命という不安な短刀であるその忌まわしい殺人のナイフは(おそらくはマクベスが手にして王の寝室へ行くのと同じ短刀であろうが)、一人の男の子が別の子を殺してしまうときのナイフと同じものであり、彼はその行為において最初の血の聖別式を受けるのである。ヴェルナーが上の話を完全に知っているのかあるいは語っているのかは、我々にはわからない。なぜなら、ヴェルナーのあの卓越した作品、これにはただ3人の登場人物、父親と母親と息子、スイス風の農家の部屋、引き出し、ナイフ、それに冬がやがてもたらす雪が少し、などが必要な小道具であるが、この作品は、我々の(ベルリンの)舞台ではまだ上演されてはいないからである。だが、我々はこれを上演するのにヴァイマールの人々以上のものをあり余るほど持っているのだ。イフラントのような男優、ベートマンのような女優、それに息子を演ずるための俳優を。出来うるなら、この小さな記事が(我々の劇場での上演に対する)意味と良き意志とを喚起してほしいものである」とあるが、これはこの話に関する解説ではなくヴェルナーの作品『二月二十四日』に関する解説である。また、この新聞がこの話を「感動的な話」と言ったのは、子供が屠殺ごっこで他の子を殺したことではなく、その子供の裁き方と、裁きの場での子供の行為であるとみられている。
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