突線流水文銅鐸とは? わかりやすく解説

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突線流水文銅鐸

主名称: 突線流水文銅鐸
指定番号 540
枝番 00
指定年月日 2000.12.04(平成12.12.04)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 考古資料
ト書 岡山県高塚遺跡出土
員数 1口
時代区分 弥生
年代
検索年代
解説文: 本件は、岡山県岡山市高塚所在する高塚遺跡から出土した銅鐸一口と、附とした貨泉【かせん】二五および棒状銅製一箇構成される
 高塚遺跡山陽自動車道建設に伴い岡山県教育委員会によって、昭和六十二年度から平成元年度および平成六年度に発掘調査実施された。調査面積一万六一九五平方メートルで、弥生時代後期竪穴住居一一〇軒、掘立柱建物五棟、袋状【ふくろじょう土坑一二九基、方形土坑一六三基、その他の土坑三七八基、溝および河道数条が検出された。
 銅鐸が埋納されていた土坑は、東西七五センチメートル南北四三センチメートルで、鐸身と裾方向では直線的で、鈕【ちゆう】部分では丸みをもつた不整形平面をもっていた。その土坑【ひれ】をほぼ垂直に立てた状態で埋納される状況は、近年発掘調査出土した銅鐸多く共通している。また、発掘調査によって埋納状態が学術的に明らかにされ、かつ集落内から発見され数少ない例としても貴重である。
 銅鐸は突線鈕式【とっせんちゆうしき】に分類される流水文銅鐸である。鐸身を舞【まい】直下から三本二本二本二本の突線により三区画して、さらに縦方向区画細線三本四分割し、その中を複雑で加飾性の高い流水文で飾る、いわゆる迷路派」の特徴をもつ銅鐸である。この「迷路派」銅鐸岡山平野中心に分布するものであり、その中でも最も完成度の高いものと評価することができる。
 また貨泉は一遺跡から出土した枚数としては群を抜いており、保存状態良好で、かつ伴出した上東土器実年代観の上限を知る資料として貴重である。また、棒状銅製品は当時精錬技術では「ほぼ純」と考えられインゴット可能性のあるものとして貴重であり、貨泉とともに弥生時代鋳造技術を知る稀有なものである



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