種と文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:58 UTC 版)
ツルは古代中国の伝説では仙界に棲む鳥とされた。ツルは吉祥と長寿の象徴で、古来より高位高官の身に着ける装飾品に用いられた。 日本でも鶴は霊鳥とされ、長寿につながる象徴とされてきた。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}よく水墨画でツルがマツ等の樹に止まる構図がある(いわゆる「松上の鶴」。伊藤若冲の『旭日松鶴図』や広渡湖秀の『桃鹿・巌波双鶴図』を始め数作が知られる)が、これは一般にコウノトリとツルとを混同してのことだとされている。[要出典] 日本では江戸時代に、鶴の鳴き声を模した音型をモティーフとして、さまざまな楽曲が生まれた。 能 『鶴亀』 尺八本曲 『鶴の巣籠』(尺八各流派に同名異曲が多数伝承されている) 尺八本曲 『巣鶴鈴慕』 胡弓本曲 『鶴の巣籠』(胡弓四流派にそれぞれ同名異曲が伝承されている) 地歌・箏曲 『鶴の声』 地歌・箏曲 『鶴の巣籠』(久幾勾当作曲) 箏曲 『新巣籠』(楯山登作曲) 長唄 『鶴亀』(十代目杵屋六左衛門作曲) オペラ 『夕鶴』(團伊玖磨作曲) 江戸時代には鶴の肉は白鳥とともに高級食材として珍重されていた。武家の本膳料理のために鶴の料理が振る舞われたことが献立資料などの記録に残されている。鶴の肉は、江戸時代の頃の「三鳥二魚」と呼ばれる5大珍味の1つであり、歴史的にも名高い高級食材。三鳥二魚とは、鳥=鶴(ツル)、雲雀(ヒバリ)、鷭(バン)、魚=鯛(タイ)、鮟鱇(アンコウ)のことである。[要出典]
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