種と学名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 07:11 UTC 版)
コウライキジ(Phasianus colchicus)は30の亜種に分けられている。ユーラシア大陸に広く分布するコウライキジに対して、日本列島には日本固有種のキジ(Phasianus versicolor)が生息する。種小名はカフカース地方の古代王国コルキスに由来する。キジは雄の翼を除く体色が全体的に緑色であるが、コウライキジは冠羽と体色が翼と同じく褐色であり、多くの亜種には首に白い輪状の模様があるのが特徴である(基準種P. c. colchicusには首輪状の模様はない)。このためコウライキジは俗に「クビワキジ」、キジは「ニホンキジ」と呼ばれ区別されることがある。雌や雛はキジとの識別は困難である。 コウライキジとキジは容易に交雑し、その子孫も生殖能力を持つ。実際に両者の交雑個体が日本で多数確認されている。よって、キジをコウライキジの亜種と見なす分類学説もある。その場合、キジの学名はP. colchicus versicolorとなる。
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