称号と「ブレトワルダ」とは? わかりやすく解説

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称号と「ブレトワルダ」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 02:55 UTC 版)

エゼルバルド (マーシア王)」の記事における「称号と「ブレトワルダ」」の解説

ベーダ著書英国教会史』で、5世紀後半から7世紀後半にかけてハンバー川にいたるイングランド南部統治した7人の王を列挙したその後、この時代もうひとつ重要な資料である『アングロサクソン年代記』はこれら7人の王を「ブレトワルダ(bretwakdas または brytenwaldas.「ブリテン支配者」「広域支配者」の意)」と呼び9世紀ウェセックスエグバートを8番目のブレトワルダ加えた結果挙げられた8人のブレトワルダ中には強大であったマーシア王たちが含まれていない。これは年代記著者単純にベーダ挙げた7人にエグバート加えただけで、イングランド同等の力をもった王が他にいなかったということ主張した訳ではないともみられるが、年代記作者はほぼ間違いなく西サクソン人であり、エゼルバルドもオファウェセックスの王ではなかったため年代記作者祖国へ思いプライド)からこの二人への言及避けた可能性もある。「ブレトワルダ」という言葉の意味、そして8人の王が振るった権力性質については学問的考察数多くなされてきた。そのひとつに、ベーダ教会史書いたのがエゼルバルド治世であったため、列挙された7人の王たちはハンバー川以南支配においてエゼルバルド王権原型とみなしうる王たちとする解釈もある。 エゼルバルドの権勢少なくともその称号を示す資料として重要なものに、736年発行の「イスメレ勅許状 (Ismere Diploma) 」(当時写本、あるいは原本現存する)がある。この文書でエゼルバルドは「マーシアのみならずイングランド南部称されるすべての地域の王」とされ、証人には更に"Rex Britanniae"(ブリタニアの王)との記述もある。ただしこの"Rex Britanniae"は、Bretwald (ブレトワルダ)のラテン語表現だとする歴史家もおり、当時こうした称号は、730年代別の文書同じよう称号使われているウスター以外では存在認められていない

※この「称号と「ブレトワルダ」」の解説は、「エゼルバルド (マーシア王)」の解説の一部です。
「称号と「ブレトワルダ」」を含む「エゼルバルド (マーシア王)」の記事については、「エゼルバルド (マーシア王)」の概要を参照ください。

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