硝酸ナトリウムとは? わかりやすく解説

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硝酸ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/06 14:47 UTC 版)

硝酸ナトリウム
識別情報
CAS登録番号 7631-99-4 
PubChem 24268
ChemSpider 22688 
UNII 8M4L3H2ZVZ 
EC番号 231-554-3
E番号 E251 (防腐剤)
国連/北米番号 1498
ChEMBL CHEMBL1644698 
RTECS番号 WC5600000
特性
化学式 NaNO3
モル質量 84.9947 g/mol
外観 白色の粉末、または無色の結晶
匂い 甘い
密度 2.257 g/cm3, 固体
融点

308 °C, 581 K, 586 °F

沸点

380 °C, 653 K, 716 °F (分解)

への溶解度 73 g/100 g 水 (0 °C)
91.2 g/100 g 水 (25 °C)[1][2]
180 g/100 g 水 (100 °C)
溶解度 アンモニアとヒドラジンによく溶ける
エタノールに溶ける
ピリジンにわずかに溶ける
アセトンに溶けない
磁化率 −25.6·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD) 1.587 (六方晶)
1.336 (菱面)
粘度 2.85 cP (317 °C)
構造
結晶構造 六方晶系菱面体英語版
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −467 kJ/mol[3]
標準モルエントロピー So 116 J/(mol K)[3]
標準定圧モル比熱, Cpo 93.05 J/(mol K)
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 0185
GHSピクトグラム
主な危険性 有害(Xn)
酸化剤(O)
NFPA 704
0
1
0
引火点 不燃性
半数致死量 LD50 3236 mg/kg
関連する物質
その他の陰イオン 亜硝酸ナトリウム
その他の陽イオン 硝酸リチウム
硝酸カリウム
硝酸ルビジウム
硝酸セシウム
関連物質 硫酸ナトリウム
塩化ナトリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硝酸ナトリウム(しょうさんナトリウム、英語:sodium nitrate)は硝酸のナトリウム塩で、化学式NaNO3で表される化合物である。天然にはチリ硝石という鉱物として鉱山から採掘される。工業的には硝酸をソーダ灰(炭酸ナトリウム)または水酸化ナトリウムと反応させることによって製造されている。

性質

潮解性があり熱水にはよく溶けるが、温度が下がるにつれて水への溶解度は減じる。水溶液は中性を示す。無水メタノールには僅かに溶けるが、エタノールにはほとんど溶けない。

用途

マッチタバコ燃焼補助剤爆薬の成分、肥料、ロケットの固体推進剤、ガラス陶器の光沢剤・や消泡剤、太陽熱発電等の蓄熱媒体などがある。また、食品の防腐剤として食品添加物に用いられるほか、葉菜類に多く含まれている。藻類の培養液向けとしての用途もある。

発がん性

肉に含まれるヘム鉄は発がん性のあるニトロソアミンの生成を促し、さらに加工肉では亜硝酸ナトリウムや硝酸ナトリウムがこれを生成する[4]。国連WHOの研究機関IARCは、加工肉を発がん性が明確であるというグループ1に指定している[4]

反応

硫酸と反応させて硝酸を製造するのに用いられる。生成物は分留によって精製され、残渣として硫酸水素ナトリウムが得られる。その他にも塩化ナトリウム硝酸銀を混合すると





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