硫化アンモニウムとは? わかりやすく解説

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硫化アンモニウム

分子式H8N2S
その他の名称アンモニウムスルフィド、Ammonium sulfide、硫化アンモニウム、Diammonium sulfide
体系名:ジアンモニウムスルフィド


硫化アンモニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 23:33 UTC 版)

硫化アンモニウム
硫化アンモニウムの市販品
IUPAC名 硫化アンモニウム
組成式 (NH4)2S
式量 68.14[1] g/mol
CAS登録番号 [12135-76-1](無色)
[12135-77-2](黄色)

硫化アンモニウム(りゅうかアンモニウム、ammonium sulfide)は化学式 (NH4)2S で表されるアンモニア硫化物である。

無色の液体に易溶[1]エタノールに可溶[1]ジエチルエーテルに不溶[1]

硫化アンモニウム
英 ammonium sulfide
(NH4)2S  式量68.14

市販品

硫化アンモニウム(無色)Ammonium Sulfide Solution, Colorless 0.5~1%  CAS RN® : 12135-76-1
硫化アンモニウム(黄色)Ammonium Sulfide Solution, Yellow 5.0~6.0%  CAS RN® : 12135-77-2
(JIS規格 https://diy.eomec.com/jis-list/jisk8943 )

性質

水に易溶、エタノールに可溶、エーテルに不溶。 アンモニアおよび硫化水素の臭気がある。 強い塩基性、重金属の定性分析に使用。塩基性硫化物としての重金属沈殿剤。酸を加えると硫黄硫化水素に分解する。

精製

7~10%のアンモニア水を二分し、一方に硫化水素を飽和して硫化水素アンモニウム[NH4]HSとし、これを残る半分に加え、この溶液を-18℃に冷却すると無色針状結晶として析出するが、常に[NH4]HSを含む。 性質 水に易溶。きわめて分解しやすく、アンモニア硫化水素の臭がする [2]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d JIS K 8943: 2012
  2. ^ 岩波書店 理化学辞典 第3版

参考

昭和化学株式会社 http://www.st.rim.or.jp/~shw/MSDS/01406350.pdf#search='%E7%A1%AB%E5%8C%96%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0'
富士フィルム和光純薬株式会社 https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/product/detail/W01W0101-0349.html 
          https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/product/detail/W01W0101-0346.html
ケミカルブック https://m.chemicalbook.com/ChemicalProductProperty_JP_cb9151877.htm

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