直流同電圧接続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 02:20 UTC 版)
JR東日本宇都宮線(東北本線)・東武日光線 栗橋駅構内JR東日本・東武鉄道は2006年3月18日から、新宿と東武日光・鬼怒川温泉を結ぶ直通特急列車の運転を開始した。そのため、東北本線と東武日光線が接続する栗橋駅の構内に連絡線が建設された。 両線は共に直流1500V電化であるが、変電所が両社で異なるため連絡線架線での電源混触防止の観点から数十mほどのセクションが設置された。ただし、セクション内の架線は断路器を介して東武側の饋電線に接続されており東武側電源で加圧することも可能である。 JR東海御殿場線・小田急小田原線 松田駅構内特急「ふじさん」が使用する連絡線に長さ10m程度のセクションが設置されている。ただし栗橋駅構内と同様に無電区間内の架線は断路器を介して小田急側の饋電線に接続されており小田急側電源で加圧することも可能である。 同区間で営業運転を行う小田急60000形電車は仕様上セクション通過の際に室内灯が消灯する。 JR東日本高崎線・秩父鉄道秩父本線 熊谷駅構内高崎線下り本線と秩父鉄道の渡り線上に長さ数メートル程度のセクションが設置されているが、現在渡り線には車止めとして枕木がくくりつけられており使用されていない。また、架線死区間標識に交直セクション用の六角形のものが流用されている。 JR東海東海道本線・伊豆箱根鉄道駿豆線 三島駅構内JR線と伊豆箱根線の連絡線に設置。無電区間はスライダー無しの直流用セクションインシュレータ1つ分わずか数十センチメートルであり、上述各例と比較すると非常に短い。なお駿豆線昇圧前は1500V/600Vの異電圧接続のデッドセクションだった。「国鉄80系電車#駿豆鉄道乗り入れ対策」も参照 通過する定期列車は特急「踊り子」で運用されるJR東日本E257系電車のみであるが、伊豆箱根鉄道の車両では大場工場に検査入場となる大雄山線用5000系電車ならびに甲種輸送となるため牽引機の伊豆箱根ED31形と年に1回異常時訓練列車として3000系電車がセクションを通過しJR1番線へ入線する。 阪神なんば線 桜川駅構内近鉄難波線用電留線と本線との分岐器付近に長さ数m程度のセクションが設置されている。架線死区間標識には非電化区間開始標識と同じものを使用している。 西武秩父線 西武秩父駅構内秩父鉄道線と西武秩父線の連絡線上に設置されている。 富士山麓電気鉄道富士急行線・JR東日本中央本線 大月駅構内富士急行線と中央本線の連絡線上に数メートル程度のセクションが設置されている。
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