皇嗣(秋篠宮文仁親王)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:33 UTC 版)
2017年6月に公布された天皇の退位等に関する皇室典範特例法に基づき、2019年(平成31年)4月30日に第125代天皇明仁が退位し、翌2019年(令和元年)5月1日に第126代天皇徳仁が即位したのに伴い、秋篠宮文仁親王が皇嗣(皇位継承順位第1位の者)となり、呼称は「秋篠宮皇嗣殿下」、「皇嗣殿下」とすることが想定された。そして秋篠宮及び秋篠宮家には家政機関である「皇嗣職」がつき、東宮職と同等の待遇が与えられた。 皇位継承に伴い皇子以外の皇族が皇嗣(皇太子が空位)となるのは秩父宮雍仁親王(兄・昭和天皇が1926年に践祚してから甥・継宮明仁親王(当時)が1933年(昭和8年)に誕生するまでの間)以来86年ぶりで、現行の皇室典範の下では初めてである。 政府は、文仁親王が皇嗣になることを広く国民に明らかにする国事行為の立皇嗣の礼の時期などについて、内閣官房や儀式の事務を担う宮内庁が「大礼委員会」を設けて検討した結果、2019年(令和元年)10月に今上天皇が即位を内外に宣明する即位礼正殿の儀に臨んでからおよそ半年後の2020年(令和2年)4月に皇居宮殿正殿・松の間で行う方向となり、調整が進められた。しかし、2020年初頭より世界的に新型コロナウイルス感染症が流行したため、日程は延期された。 2020年(令和2年)11月8日に立皇嗣の礼が行われ、秋篠宮文仁親王の立皇嗣が内外に宣明された。 なお、「令和」の元号が発表された2019年4月1日の翌2日に、厚生労働省の委託により新しい手話を考案している全国手話研修センターの日本手話研究所により、令和と共に皇嗣を表す手話が発表されている。
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