白鯨について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/08 02:20 UTC 版)
四国沖、高度2万mの成層圏に生息していた知的生命体。エディアカラ生物群の生き残りで、非常に長い生命スパンを持ち、まだ一回も世代交代を行っていない。また、同族も存在せず、自らの事を「全き一つ」と形容する。優れた知能をもち、接触以前から人間の放送電波を受信して知識などを蓄えている。日本語を覚え始めた当初はたどたどしい話し方だったが、教育によって流暢な日本語を話すようになった。 形状は直径50~60kmほどの白く巨大な硬質の楕円形で、この形状での空中での静止や超音速での高機動飛行など、物理学を超越した飛行能力を有している。人間が認識している電磁波より汎用性の高い「波長」を利用する事ができ、波長を体内に透過させる事によって外界を認識している他、ECM・雷撃・高出力レーザー・メーザー・電磁パルスなどの攻撃的な波長を用いて外敵を撃退する事も可能。また、この能力の副産物として、レーダー波を透過させる事により高いステルス性を得る事も出来る。この他、空への擬態能力なども有している。エネルギー源は太陽光線。その本質は、新たな「概念」を獲得する事によって自己進化を行い、不可能を可能にするという物。 その名称は小説『白鯨』に由来する物で、週刊誌が用いた「空の白鯨」という表現が一般に定着した物である。高巳達はこれとは別に、『白鯨』に登場する白色のマッコウクジラ「モービー・ディック」に由来する「ディック」という愛称で呼んでいる。 フェイク スワローテイルの衝突によって剥離した「白鯨」の一部。瞬によって浦戸湾で拾われた。瞬の携帯に交信をしてきたことから瞬や佳江とのコミュニケーションを始める。文法は稚拙だが、会話に用いる単語は多岐に渡る。最初はクラゲのようだったが、水から出て白い楕円形になって空を飛ぶようになる。瞬がフェイクを溺愛するように、フェイクも瞬と親しくしている。
※この「白鯨について」の解説は、「空の中」の解説の一部です。
「白鯨について」を含む「空の中」の記事については、「空の中」の概要を参照ください。
- 白鯨についてのページへのリンク