白藍絵金彩薄文蓋物とは? わかりやすく解説

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しろあいえきんさいすすきもんふたもの〔しろあゐヱキンサイすすきモンふたもの〕【白藍絵金彩薄文蓋物】

読み方:しろあいえきんさいすすきもんふたもの

江戸時代中期陶工画家尾形乾山の作による陶器蓋物。表にはすすきを描いている。国指定重要文化財サントリー美術館白泥染付金彩芒文蓋物


白藍絵金彩薄文蓋物〈尾形乾山作/〉

主名称: 白藍絵金彩薄文蓋物〈尾形乾山作/〉
指定番号 2571
枝番 00
指定年月日 1996.06.27(平成8.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1合
時代区分 江戸
年代
検索年代
解説文: 造り四方撫角蓋物である。素地鉄分を含むざんぐりとした陶胎で、成形タタラ造りで、型をわずかに用いるが、ほとんど手捏ねとする。表から身の側面白泥マンガン呉須叢薄全面描き透明釉掛け、やや濃く焼き上がった銹絵の上金彩施しと身の内側総体には白化粧施しマンガン呉須で花入四方襷文を描き、身の底裏は露胎とし中央大きく鉄絵具で「乾山」銘を入れる。
 野々村仁清に陶法を習った尾形乾山一六三-一七四三)は、元禄十二年(一六九九京都鳴滝に窯を築いて作陶生活に入り、銹絵・染付色絵などの技法意匠創意凝らした作品創出した。また兄光琳一六五八一七一六)との合作陶(光琳画 乾山作)も創出し多彩な陶芸活動行い独創的な作品を焼造した。
 四方撫角蓋物は、角皿などとともに乾山初め陶器用いた形であり乾山陶を代表する器形である。蓋物は数例知られているが金銀藍絵松樹文蓋物重要文化財 出光美術館)と本作品が傑出した作である。
 本作品は、手捏ねによる器形に、表には叢薄大胆奔放に、内には白化粧地に花入四方襷文を肉太筆致描き大胆な構成をなしている。野趣ある器形と、白泥マンガン呉須金彩施した装飾性豊かで筆意溢れた闊達な薄文との組み合わせは、乾山ならではの優美な風趣示しており、乾山陶を代表する優品として価値が高い。


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