発明の歴史とは? わかりやすく解説

発明の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:22 UTC 版)

再生回路」の記事における「発明の歴史」の解説

再生回路は、1912~1913年頃のほぼ同じ時期多くエンジニアにより考案された。 アメリカではコロンビア大学卒業したばかりのアームストロング1913年10月19日に、また同じ日にゼネラル・エレクトリック有名な科学者アーヴィング・ラングミュア特許申請行いドイツテレフンケン社エンジニアマイスナーAlexander Meißner)も1914年3月16日再生回路特許申請行った当時オーディオン(audion)の名前で呼ばれていた三極管の発明者であるリー・ド・フォレストは、1914年3月20日再生検波回路であるウルトラオーディオン(ultra-audion)の特許申請した。これらのうち、アームストロング再生検波回路申請のみが認められ1914年10月6日特許米国特許番号1113149)として成立したドイツでは、1913年4月テレフンケン社マイスナーによる正帰還用いた真空管式の発振回路特許になり(ドイツ特許番号291604)、再生式高周波増幅回路検波回路とを組み合わせた受信回路1913年7月特許ドイツ特許番号290256)として成立している。これらはアメリカでアームストロングらの特許申請より早いロンドンにあったグリエルモ・マルコーニ関連会社出版した1923年度イヤーブックでは、ベルリンマイスナー1913年再生回路発明した記載されている。 イギリスでは、マルコーニ無線電信会社エンジニアフランクリンC. S. Franklin)がマイスナー同様の受信回路1914年6月特許英国特許番号13636/13、1913年6月申請)を取得し、同じマルコーニ無線電信会社有名な研究者で後のアームストロングスーパーヘテロダイン方式発明にも関係するラウンド(H.J Round)も同じよう特許英国特許番号28413/13、1913年12月申請)を1914年12月取得している。 マイスナーはこれらの特許対抗するため、イギリス再生検波回路発振回路を含む広範囲特許英国特許番号252/14)を1914年1月申請し1915年8月取得した先発明主義とっていアメリカでは1914年アームストロングによる特許成立以降ド・フォレストアームストロングとの間で発明者を巡る長い特許訴訟が続くことになる。この特許訴訟1934年まで続きド・フォレストアームストロングとは法廷13争った最終的に合衆国最高裁判所判決によりド・フォレスト側が勝訴した。そのためアメリカで法律上再生回路の発明者はド・フォレストである。しかし当時アメリカ無線技術者は、この合衆国最高裁判所判決にもかかわらずアームストロング支持した現在の書籍でも、アームストロング再生回路発明/発見したとしているものが多い。

※この「発明の歴史」の解説は、「再生回路」の解説の一部です。
「発明の歴史」を含む「再生回路」の記事については、「再生回路」の概要を参照ください。

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