アブダクション
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 04:21 UTC 版)
アブダクション(逆行推論)(古代ギリシア語: ἀπαγωγή[注釈 1]、英: abduction, retroduction)とは、演繹法が前提となる事象に規則を適用して結論を得るのに対し、結論となる事象に規則を適用して前提を推論する方法である。論理的には後件肯定と呼ばれる誤謬であるが、帰納法と並び仮説形成に重要な役割を演じている。なお、アブダクションの語は誘拐の意味に使われるので、英語圏ではレトロダクションという言い換えが使われることが多い。
注釈
- ^ a b 古代ギリシア語ラテン翻字: apagōgē
- ^ 井上はἀπαγωγήを還元法と訳している[1]。
出典
- ^ アリストテレス 著、井上忠 訳「第25章 還元[帰着法]」『分析論前書』 第2巻、岩波書店〈アリストテレス全集〉、1971年。ISBN 9784000912815 。
- ^ 森田邦久『理系人に役立つ科学哲学』化学同人、2010年
- 1 アブダクションとは
- 2 アブダクションの概要
- 3 概要
- 4 脚注
- 5 外部リンク
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