異性装嗜好者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 13:33 UTC 版)
性指向として 女装男性を好む男性や、男装女性を好む女性と言った、同性の異性装者を恋愛対象にする同性愛者(性的指向)も存在する。その場合は性的指向(≠嗜好)として異性装者を好きになっている[要出典]。 性嗜好として 自分が異性装を行うことによって性的に興奮したり快感を覚えたりする者がいる。多くは男性による女装であるとされる。その他、男装女性に欲情する男性や、男性に女装をさせて辱める行為を通じて性的快感を得る女性など、自分は異性装せず、異性の他人に異性装させて性的興奮を得るケースは男女共に存在する。そして現実の男性や既存の男性キャラクターを女装させたり、女装した男性を見ることに性的に欲情する女性もいる。アメリカ精神医学会『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)によれば、生活に支障を来す程の重度のものは「302.3 服装倒錯的フェティシズム」としてパラフィリアの一種に分類される[要出典]。 性自認の表現として 性別に応じた服装のパターンが果たしている1つの役割は、自己の性別に関する認識を表現することである。そのため、性同一性障害のように身体的な性別と性自認が異なっている場合には、服装によって表現する性自認と身体的性別とが食い違う。このケースも異性装と呼ぶことがある[要出典]。 性同一性障害の当事者やその診断に関わる医師の一部には、性自認を無視して彼らの状態を異性装と呼ぶことに反対する意見がある。すなわち、異性装とは「本人の性別」に対して異性の服を身につけることであるから、本人の自己同一性を無視して「本人の性別」を定義することは不当であるとしている[要出典]。 ただし、性同一性障害の「周辺域」(性別違和感の程度が軽い例)やトランスジェンダーの人々においては、社会から見て「異性装」となる服装をすることだけで、性別違和感を充分に緩和できている例が見られる。故に、遊戯や性嗜好に基づくと見られる異性装や、社会的抑圧が弱くなる祭事や芸能における異性装の場を、こうした性別違和感の緩和の為に活用している場合があることもまた事実である[要出典]。 心理療法 神経症の治療法として異性装が有効な場合がある。 政治的主張の表明 文化的な性別役割を期待された服装規範をジェンダー規範の象徴と捉え、性差が曖昧な服装をすることにより、社会で必要以上に服装で男性と女性を区別しないファッションを主張する場合がある。この場合は性嗜好の逸脱がみられない為、「ユニセックス・ファッション」とされる。ただし日本ではユニセックスとは主に中性的な女性のファッションを表現することが多い。
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