異例のキャスト・スタッフ陣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:14 UTC 版)
「RE:BORN (映画)」の記事における「異例のキャスト・スタッフ陣」の解説
主演の坂口や、アビス役の稲川は勿論として、本作には、自主映画としてスタートした企画としては異例と言える程、各界を代表するキャストそしてスタッフが集まっている。 キャスティングに関して、下村は坂口の交友関係が一番の要因だとインタビューにて述べている。特に健二を演じた斉藤工は、坂口とは『ビー・バップ・ハイスクール』で共演して以来の関係で、坂口からの打診に「拓さんの復活作なら是非」と引き受けている。斉藤は、役作りに関して、撮影前から取り組んでおり、坂口や下村が知らないところで稲川と話し、3日間の絶食で自分にプレッシャーをかけていた。下村は斉藤に対し一切の演出をしていないという。坂口は自分が担当するアクションとは別のアプローチで、兵士の気持ちを代弁する役割を斉藤が担っていたと話している。 ニュート役の篠田麻里子は『リアル鬼ごっこ』で坂口がアクション監督をした時に知り合い、アクションを教えるなど交流があり、ロック役のいしだ壱成は、坂口監督作品である『鎧 サムライゾンビ』に出演している。 中でも意外なキャストである声優の大塚明夫は、下村が『メタルギアソリッドV』でアクション・コーディネーターとして参加していたことから本作へのキャスティングへ繋がっている。ただ2人に直接的な面識があった訳ではなく、下村がマウスプロモーション(大塚の所属する事務所)へオファーを出し、実現している。下村は、ラスボスのファントム役は大塚でしかあり得ないと太鼓判を押し、また彼の出演により、違う層にも映画をアピールできたと話している。 大塚は、自身に俳優として出演の依頼が来たことについて、脚本を読み稲川のアクションを見て「自分にラスボスが務まるのか」と不安を感じたという。しかし実際には大塚が出来る範囲のアクションに直され、胸を撫で下ろした。最近はどの現場でも“存在感”を求められ常に緊張していると話し、本作でも達人的なアクションを出来ない自分が“達人感を出す”ということに苦心し、むしろ動かないシーンによる演出を心がけたと明かした。また敏郎やアビスと戦うシーンについては「ギャグに見えなければいいが」と語っている。 スタッフに関して、下村は「予算は無いが、魂を込めた作品を作りたい」と従来の自主映画枠で終わらせないために、頼み込んで引き受けてもらったと言う。唯一、原案協力の園子温は、坂口との交友から本作の企画よりも前に関係している。
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