異例の制定手順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:49 UTC 版)
関東大震災の際に制定された緊急勅令のうち9月2日に制定されたものは、枢密院の会議を行うことができず、諮詢がないまま制定された。 大津事件に際しては、事件の報道差し止めのため、1891年(明治24年)5月16日に公布施行された新聞雑誌又ハ文書図書ニ関スル件(明治24年勅令第46号)は、5月16日の時点で明治天皇がロシア皇太子の見舞いのために京都に行幸中のため、随行していた内務大臣より天皇に上奏し、枢密院へ諮詢すべしとの結果を随行していた侍従長から電報で枢密院議長へ伝達、枢密院の議決(制定を適当とする)の上奏を枢密院議長から電報で行い、裁可の旨の連絡を内務大臣から内閣あてに電報で行い、官報で公布するという手順をとられた。勅令原本への天皇の署名、御璽の押捺、各国務大臣の副署は、天皇が東京へ戻ったのちに行われた。
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