王宮の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 06:37 UTC 版)
タザリア王国の王宮で働く人々。 テマジ リネア皇女の侍女。没落貴族の出で皇女付きの侍女になったことは家族中の誇り。ジグリットと親しく彼の精神的支えとなっていたが、それが皇女の嫉妬を招いて虐められるようになり、18歳の時(聖階暦2018年)に皇女の企みによって階段から転落してしまう。腰の骨を折る大けがで、後遺症のため侍女の仕事はできなくなり実家に帰された。このことはジグリットに大きな悲しみと苦しみをもたらした。 アウラ リネア皇女の侍女。暗緑色の髪と瞳が特徴。14歳の時(聖階暦2018年)、テマジの代わりとして侍女になった。中流貴族の出身で高慢かつ陰険。自分より身分の低い侍女に大半の仕事を押しつけ、リネアと一緒になってジグリットを虐める。リネアがジグリットの逃げ場をなくそうと企てたためジグリットの仲間の家に放火した。 マネスラー 皇子皇女の教育係。ウァッリス公国の貴族の生まれで学士院卒業者。教育係であるにもかかわらず子供嫌いであり研究に没頭している方が性に合っていると言うが、それでも相手が真面目に聞いているほどやる気を出し、調子がよいと誰も聞いていなくても長々と講義を続ける。身分の低いジグリットを見下していたが、その才能を認めるようになった。 バッサカス・ギィエラ タザリア王の側近を務める魔道具使い(マグトゥール)。左目にいつも黒い眼帯をしており、魔道具の使い方を誤って屍鬼(グール)に片目を喰われたという噂が王宮中に広まっている。実はナフタバンナ王国に内通しており、タザリア王家の至宝である3つの魔道具の1つ、ヴェールマラン(緑の貴婦人)を手に入れていた。このまま残る二つを奪いその力で王宮を陥落させる計画だったが、(聖階暦2018年)にジグリットに見つかって陰謀を暴かれ国外追放された。 道化師(カリカチュア) マウー城の地下室にどこからともなく現れる謎の老婆。かび臭くて湿った地下室で破れた黒い長衣(ローブ)を引きずりながら薄笑いを浮かべる様子は不気味である。未来を予知しジグリットに助言を与える。しかし好き勝手なことを話すので慣れないとまともな会話にならない。魔道具使いであるようだ。
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