猿のダーツ投げとは? わかりやすく解説

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猿のダーツ投げ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 05:27 UTC 版)

ランダム・ウォーク理論」の記事における「猿のダーツ投げ」の解説

この理論では、テクニカル分析予測には、ほとんど科学的根拠がないとしている。たとえば「ボリンジャーバンド」はランダム・ウォーク前提構築されテクニカル指標であり、株価が2σ(バンド)を突破したトレンド発生(あるいは反転)と解するのが一般的だが、純粋なランダム・ウォーク立場ではこの予測否定される。仮に25日連続株価一定の価格帯バンド)におさまっていたとしても、26日目に株価その範囲逸脱するかどうか確率は1/2であるとするのが同理論である。 目隠しをしたサルに、新聞相場めがけてダーツ投げさせ、命中した銘柄ポートフォリオ組んでも、専門家選んだポートフォリオと、さほど大差のない運用成果あげられる…と、この理論では説明している。さらに、ダーツ投げで「売買タイミング」を適当に決めても、運用結果はさして変わらない…とも言う。場合によっては、ダーツ投げ決めたほうが、人間心情入り込まない分、利益生まれやすいとも考えられている。それほど人間心情は、投資においてマイナスに働いている。これはプログラム売買でも同じであると説明する。 こういった状況に立つ投資戦略では、いかなるタイミング売買おこなったとしても利益上がるのか損失発生するかまった分からないかのように見えるが、純粋なランダム・ウォーク現物取引参照したオプション価格決定理論重要な示唆与えている(詳細は「ブラック-ショールズ方程式」を参照)。この確率微分方程式解析によりオプション取引の各価格帯におけるオプション料変化利用した戦略利用することで収益獲得をめざすことになる(詳細は「オプション取引」を参照)。この場合過去価格推移からヒストリカル・ボラティリティ算定しインプライド・ボラティリティ算定することで売買利用するといったテクニカル手法利用される。またより単純には、現物先物ランダムな価格差の発生利用して裁定取引利ざやを稼ぐ手法なども可能であろう。 ただし、ランダムウォーク理論前提とする完全に効率的な市場においては裁定機会瞬時失われるため、これらの手法もすくなくともミクロレベルでは効率的市場仮説成り立たないことを前提としている。 サルダーツ投げ問題は、「安いときに買い、高いときに売る(マーケットタイマー)」戦略にもとづくアクティブ運用標榜し投資信託運用成績標準的な市場指数に勝つことが非常に困難であることの根拠としてしばしば取り上げられる

※この「猿のダーツ投げ」の解説は、「ランダム・ウォーク理論」の解説の一部です。
「猿のダーツ投げ」を含む「ランダム・ウォーク理論」の記事については、「ランダム・ウォーク理論」の概要を参照ください。

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