犬屋敷の家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:02 UTC 版)
犬屋敷 万理江(いぬやしき まりえ) 声 - 西宏子 / 演 - 濱田マリ 犬屋敷の妻。外見は典型的な中年女性。スーパーでパートをしている。気だるい風情で、夫婦仲は冷めているため非協力的である。何かと歯切れが悪い夫の性格もあり小言が多い。しかし、帰ってこない夫に対して「殺されてるんじゃないの?」という不謹慎な発言をした息子をたしなめる程度には気にかけている様子をみせている。夫が機械であることを打ち明けた際には、娘の麻理と共に涙ながらに大切な家族として受け入れた。 犬屋敷 麻理(いぬやしき まり) 声 - 上坂すみれ / 演 - 三吉彩花 犬屋敷の娘。容姿は両親に似ておらず美少女で友人も多く、典型的な今時の女子高生。獅子神と安堂のクラスメイトだが、特に接点はない。幼少期は父を慕っていたが、老けて冴えない外見になった父を疎ましく思っている。団地から一戸建てに引っ越した際に新居を見ても隣の有名漫画家の豪邸と比べて「こんなもんか」と不満を漏らし、犬を飼う際にも希望と違うはな子を見て「かわいくない」と文句を言うなど、ワガママな面を見せる。漫画家を志望しており、父のような平凡な人間には絶対になりたくないという思いと隣家の有名漫画家への敵愾心を密かに燃やしている。 ある日の帰宅時、父がクラスメイトの安堂と一緒にいるところを偶然目撃し尾行したことから父の秘密を知る。さらに進路相談でのやりとりをきっかけに父への態度が徐々に軟化し、父が機械であることを打ち明けた際には涙ながらに大切な家族として受け入れた。 作品中では数少ない美少女キャラであり、2016年8月23日発売の『イブニング』18号で表紙を飾った。 犬屋敷 剛史(いぬやしき たけし) 声 - 朝井彩加 / 演 - 福崎那由他 犬屋敷の息子。中学生。外見は父親似で、父親以上に内向的で卑屈な性格。不良グループからカツアゲされているが言い出せずにいる。友人と下校途中、牛丼店で一人で食事をしている父を見かけた際に友人から「ああいう親父って何が楽しくて生きてるんだろう。家族とかいないのかな」と言われてショックを受ける。弱者が不良達に絡まれ虐げられている現場を目撃した際には、警察を呼ぼうとする父に対して、「(自分達のような人間は)隠れて怯えてやり過ごすべき」と言って愕然とさせる。 父が機械であることを打ち明けた際には家族の中で唯一困惑していたが、父が交通事故に巻き込まれた負傷者を治療能力で救う様子を目の当たりにし、ようやく父を受け入れ、親子としても和解した。 はな子(はなこ) 犬屋敷が新居購入を機に動物愛護センターから譲り受けた柴犬系の犬。すでに成犬だが人懐っこく、機械の身体になった犬屋敷にも懐いており、犬屋敷の唯一の心の支え。犬屋敷と獅子神と共に宇宙人の事故に巻き込まれそうになったが、直前に逃げたためことなきを得る。本作で宇宙人の姿と犬屋敷と獅子神が宇宙人によって機械にされる過程を目撃した唯一の存在である。
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