物質の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 22:32 UTC 版)
物質を化学的概念で分類する場合、化学物質と言い表される。 化学物質単体 - 単一の元素から構成される化学物質 化合物 - 複数の元素から構成される化学物質 物質が単一の主たる成分(化学物質)で構成される場合は「純物質」、複数の主成分から構成される場合は「混合物」と呼ばれる。なお、純物質の微量副成分は不純物と呼ばれ、不純物と混合物とは存在比の程度の差であり、その境界は曖昧である。 物質の成分が同一であっても化学構造の違いにより異なる化学物質となる。 同素体 - 同一元素の単体で化学構造が異なり物理的性質(物性)が異なる物質。 異性体 - 分子の内部構造が異なる化学物質。 相変態 - 金属など圧力や温度により結晶構造が変化した化学物質。 構成する原子の核種が異なるものを「同位体」と呼ぶ。同位体は化学的性質は同一で物性もほとんど同一である為、同位体は化学物質の違いとしては通常は区別しない。放射線に関する物性など特定の用途に用いる場合はどの同位体であるかを区別する。 物質は通常、巨視的には電荷を帯びていない。化学変化により永続的な電荷をもつ原子・分子を「イオン」と呼ぶ。イオンは正と負とでイオン対を形成し、見かけ上は電荷を帯びていない状態で安定化している(高温化において原子核と分子との結合が乖離した状態が「プラズマ」)
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