物質を一定量はかり取る場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 07:51 UTC 版)
「上皿天秤」の記事における「物質を一定量はかり取る場合」の解説
物質を量り取る場合は、左側に量り取りたい量とおなじ重さの分銅をあらかじめ載せておいて、右側に量り取りたいものを徐々に載せていく。このとき、天秤ばかりが動き出すまでは比較的大雑把に載せていってよいが、動き出してからは微量ずつ加えるようにする。多すぎた場合は取り除くことになるが、薬品などの場合は純度を保つため取り除いたものを元に戻さないほうが良いとされる場合が多い。 上皿天秤は非常に精密な測定器具であり、使用する際はその前に調整をしてから用いる。調整は螺子によって行う。中央で調節するものと左右の上皿の下部にある螺子で調節するもの(天秤の両脇、皿の下にあたる部分に微小な調整用の錘が備え付けられており、螺子によって微動調整が出来るようになっている)がある。これを調整することによって天秤の釣り合いをあらかじめ取っておく。 粉末等を測定する場合は、薬包紙などを用いることになるので、この場合は薬包紙を分銅を載せる側の皿にも置いた上で上記の調整を施す。そうしないと薬包紙の重さと空気の流れによる浮力によって測定結果が狂ってしまう。
※この「物質を一定量はかり取る場合」の解説は、「上皿天秤」の解説の一部です。
「物質を一定量はかり取る場合」を含む「上皿天秤」の記事については、「上皿天秤」の概要を参照ください。
- 物質を一定量はかり取る場合のページへのリンク