無教会主義
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無教会主義(むきょうかいしゅぎ)とは、内村鑑三によって提唱された日本に独特のキリスト教信仰のあり方で、プロテスタントの精神を継承しているとしている。英語では、Non-church Movementと表記する。無教会運動、無教会キリスト教、無教会主義キリスト教とも呼ばれる(信徒のあいだでは「無教会」と呼称されることが多い)。聖礼典であるプロテスタントの洗礼・聖餐などのサクラメントと教会制度の必要性を認めないことから、通常はカトリックはもちろんプロテスタントでさえないキリスト教[1]とされる。
- ^ ホセ・ヨンパルト カトリックとプロテスタント-どのように違うか- サンパウロ 1968.8.Aug P.27~30
- ^ 内村鑑三『キリスト信徒のなぐさめ』(岩波書店、1939年9月)55頁
- ^ 新保祐司(編)『別冊 環18 内村鑑三1861-1930』(藤原書店、2011年12月)
- ^ 内村鑑三「日清戦争の義(訳文)」、『国民之友』234号(民友社、明治27年9月3日付)
- ^ 署名なし「猛省(英文)」、『万朝報』(朝報社、明治30年12月14-16日付)
- ^ 内村鑑三「戦争廃止論」、『万朝報』(朝報社、明治36年6月30日付)
- ^ 無教会全国集会2015のサイトにおいても、「日本は革命的平和憲法(特に9条)を実質的骨抜きにして、集団的自衛権という名の下に、かっての天皇制軍国主義の復活をねらって」いるとして、イベント開催のお知らせ上に意見表明を行っている。http://blog.goo.ne.jp/mukyoukai2015/e/59be75a25fcb2ffaba82b31359601115
- ^ こうした傾向に対する無教会の若手からの意見としては、『季刊無教会』37号(2014年春号、無教会事務局)の特集において、賛同、もしくは慎重な意見が提出されている。また、ジェフリー・キングストン教授は、The Asia-Pacific Journal: Japan Focusのレポートの中で、学生団体SEALDsの中心メンバーは同じ高校(無教会主義系列のキリスト教愛真高等学校)出身者であることを指摘して解説した(SEALDs: Students Slam Abe’s Assault on Japan’s Constitution The Asia-Pacific Journal, Vol. 13, Issue. 36, No. 1, September 7, 2015)。
- なお、内村鑑三自身は社会主義の思想を痛烈に批判しており、大正4年(1915年)には、『聖書之研究』にて「社会主義は愛の精神ではない。これは一階級が他の階級に抱く敵愾の精神である。社会主義に由って国と国とは戦はざるに至るべけれども、階級と階級との間の争闘は絶えない。社会主義に由って戦争はその区域を変へるまでである」と主張した。
- 内村の弟子の矢内原忠雄も社会主義思想を批判しており、「矢内原にとって、キリスト教的観点に立てば唯物史観は偽キリストであり、矢内原がマルクス主義と対決してキリスト教弁護論を体系的に展開したのは、偽キリストからキリストを峻別するとともに、その挑戦に応じて現世同化したキリスト教を改革純化するためであった」(岡崎滋樹「矢内原忠雄研究の系譜-戦後日本における言説-」、『社会システム研究』第24号(2012年3月)所収、立命館大学)ことが指摘されている。
- ^ 宮原安春『誇りて在り―「研成義塾」アメリカへわたる』講談社。
- ^ 内村鑑三(著)『デンマルク国の話』
- 1 無教会主義とは
- 2 無教会主義の概要
- 3 日本国外の無教会主義
- 4 関連人物
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