漆塗台盤
主名称: | 漆塗台盤 |
指定番号: | 2528 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1989.06.12(平成1.06.12) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 康暦元年の寄進朱塗銘がある |
員数: | 2基 |
時代区分: | 南北朝 |
年代: | 康歴元年(1379) |
検索年代: | |
解説文: | 二基とも底裏に三本の優美な鷺脚【さぎあし】を付けた円形の盤である。木地は檜材、盤部は一材からの挽物仕上げで、鷺脚の付根には猪目【いのめ】透かし刳形の持送りを矧ぎ合わせている。漆塗りは、丸耳形の縁と裏面中央部に黒漆を塗るほかはすべて朱漆を塗っている。なお盤の裏面中央に左記の朱漆銘がある。 于時康暦元年〈歳次/己未〉五月日 阿波国海部郡日和佐保八幡宮 願主神主玄勝 この銘にある日和佐保【ひわさほ】八幡宮とは、現在も徳島県海部郡日和佐町に所在する日和佐八幡神社のことで、最御崎寺とはほど近い。 この種三脚付き台盤の古例は他に知られていないが、鎌倉時代の絵巻に椀・皿類をのせて描かれた例があり、当時折敷【おしき】や高杯【たかつき】と同様に一般に用いられていたようである。 神前の御饌【みけ】を盛る供具【くぐ】としても、鷺脚付の円形盤という稀少な遺例であり、かつその銘により作期・由緒が明確であることなど、この種の中世漆芸品の中でも基準的・代表的な遺例の一つとして価値高い。 |
工芸品: | 清水・住吉図蒔絵螺鈿西洋双六盤 渥美灰釉芦鷺文三耳壺 源氏夕顔蒔絵手箱 漆塗台盤 漆塗太鼓形酒筒 漆皮箱 漆皮箱 |
- 漆塗台盤のページへのリンク