減量食・低脂肪食・運動は無意味とは? わかりやすく解説

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減量食・低脂肪食・運動は無意味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 10:15 UTC 版)

悪性腫瘍」の記事における「減量食・低脂肪食・運動は無意味」の解説

1990年代初期アメリカ国立衛生研究所(The National Institutes of Health)は、『The Women's Health Initiative』(『女性の健康構想』)と題した、約10億ドルに及ぶ研究行った。このとき、「低脂肪食事心臓病や癌を本当に予防できるか」という研究同時に行われた5万人近く女性登録しそのうち19,541人を無作為に選んだ研究1993年開始し8年続けられた。研究者たちは、参加した女性たち対し果物野菜全粒穀物食物繊維豊富なもの・脂肪少ないもの・・・これらを優先的に食べるよう指示した。この食事続けにあたり女性たち定期的にカウンセリング受けた脂肪の摂取量については、摂取カロリーのうちの38%から20%に減らすことを目標とし、参加した女性たちについて、体重増減コレステロール数値脳卒中心臓発作乳癌直腸癌その他の心血管疾患発症するかどうかについても調べた毎日の食事摂取カロリーは360kcal分減らし少ない量を食べ続けた参加した女性たちは「少なく食べるように」「脂肪少ないものを食べるように」「運動するように」という指示与えられ、「食べる量を減らして運動量増やす」を忠実にこなし続けた。 この生活を8年続けた結果女性たちは(実験開始前比べて1人あたり平均で約1kg体重減ったが、その腰回り膨らんだ。この事実意味するところは、「彼女ら身体から減ったのは脂肪ではなく筋肉である」ということである。また、研究者たちは「脂肪分の少な食事は、心疾患、癌、その他の病気予防できなかった」とも報告している。脂肪の摂取量が少な食事には、乳癌心臓病脳卒中発症リスク下げ効果も、閉経後の女性結腸直腸癌リスク下げ効果一切無かった彼女ら受けたカウンセリングおよび食事の意味として、意識的無意識的かを問わず、「少なく食べるよう心掛けた」ことである。「消費カロリー摂取カロリーを上回れ体重は減る」のが本当であるのなら、この試験参加した女性たち太った理由説明できなくなる。脂肪は1kgにつき、約7,000kcalのエネルギー相当する彼女らが、毎日の食事摂取カロリーを360kcal減らしていたのなら、実験開始して3週間で約1kgの脂肪減っていたはずであり、1年続ければ16脂肪が減る計算になる。試験開始時点で、参加した女性たち半数肥満体であり、大多数少なくとも過体重であった研究者たちは、「低脂肪食乳癌患うリスク下げるだろう」と考え栄養士たちは「脂肪の摂取量について、目標数値である20%まで下げれば、低脂肪食効果明白になった可能性がある」と述べた8年間かけて行われたこの研究結果アメリカ医師会雑誌(『Journal of the American Medical Association』)に掲載された。『女性の健康構想』の研究結果示しているのは、「癌や心血管疾患を防ぐという目的において、低脂肪食には何の効果も無い」ということである。

※この「減量食・低脂肪食・運動は無意味」の解説は、「悪性腫瘍」の解説の一部です。
「減量食・低脂肪食・運動は無意味」を含む「悪性腫瘍」の記事については、「悪性腫瘍」の概要を参照ください。

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