渋沢・中の家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:17 UTC 版)
渋沢市郎右衛門(しぶさわ いちろうえもん) 演:小林薫 栄一の父。中の家の当主。 東の家の三男に生まれ、若い頃は武士に憧れ学問や武芸に励んでいた。跡継ぎに恵まれない中の家に婿入りしてからは家業の藍玉作りに力を注ぎ、家を富ませた。 厳格な性格だが、破天荒な栄一の生き方にも理解を示し、見守っている。幼い栄一に論語や藍の売買の手ほどきをし、彼の基礎を作った。栄一が京に旅立つ際は「物の道理だけは踏み外すなよ」と助言し、資金を援助する。 幕臣として故郷に戻ってきた栄一にこの先の身の振り方を伝えられた際には「それでこそ、俺の栄一だ。お前は『道理を外すな』という約束を守り抜いてくれた。お前の父親だと胸を張っていられる」と声をかける。その後、栄一が大蔵省で仕事を始めたのち、栄一が千代達家族と共に住む屋敷にゑいと訪れた際には敬語で話しかけるなど、栄一たちを少々困惑させた。 明治4年(1871年)に病で危篤状態となり、駆け付けた栄一に「俺は、お前を誇りに思っている」と告げ、その2日後に死去。栄一は「何と美しい生き方だ」と呟き、その死を悼んだ。 渋沢ゑい(しぶさわ えい) 演:和久井映見 栄一の母。父の市郎右衛門とは対照的に慈悲深く穏やかな人物。 幼い栄一に「自分だけではなく皆が嬉しいのが一番」と教え諭し、栄一の人生に大きな影響を与える。 栄一が明治新政府を離れ、民の仕事へと転身した頃に体調を崩し、以後は栄一のもとで暮らす。やがて体調が悪化して危篤となり、死の間際、栄一と千代に深い感謝の言葉を伝えて息を引き取る。 吉岡なか(よしおか なか) (渋沢なか → 吉岡なか) 演:村川絵梨(少女:小田菜乃葉) 栄一の姉。 気が強く、男勝りな性格。一度縁談が取り消されたことで精神的に不安定になり狐憑き扱いされるが、祈祷にやって来た修験者を栄一が追い払ったことで気を取り直す。その後、吉岡家に嫁ぐ。 渋沢てい(しぶさわ てい) 演:藤野涼子(少女:吉田帆乃華) 栄一の妹。 従兄で栄一の養子となる平九郎と想いを寄せ合っていたが、結ばれることなく死別する。 市郎右衛門の死後に市郎を婿に迎え、栄一に代わって中の家を守る。また、学生時代の篤二が放蕩を重ねた末に退学・謹慎となった際は、彼を血洗島に連れて帰り、彼の胸の内を聞く。 渋沢市郎(しぶさわ いちろう) (須永才三郎 → 渋沢市郎) 演:石川竜太郎 ていの夫。元の名は須永才三郎(すなが さいさぶろう)。 市郎右衛門の死後、中の家に婿入りして市郎を名乗る。
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