活用への模索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 23:09 UTC 版)
本来の目的での使用が伸び悩むなか、2000年(平成12年)に給油施設や無線設備を整備して、北海道庁が防災ヘリコプターの離着陸場所として活用を始めることになったほか、同年9月には軽飛行機のラリーレースが余市農道離着陸場で開かれるなど、農産物輸送以外での活用の模索が始まった。 2001年(平成13年)には規制緩和で、農産物輸送以外の利用も正式に可能となったことで、ドクターヘリや防災ヘリコプターの離着陸場としても活用されている他、急患輸送の際に救急車とドクターヘリのランデブーポイントにも利用されている。 多くは住宅密集地から離れ、混雑していないため飛行計画の自由度が高く、不定期の遊覧飛行や曲技飛行の訓練、モーターグライダーやスカイダイビングなどのスカイスポーツにも利用されるようになっている。 滑走路の広さを生かして、イベント会場などとしての貸出も進められ、1998年(平成10年)5月には、YOSAKOIソーラン祭りに向けた踊り手たちの練習会場として貸し出されている。他にも大型トラックの凍結路面での走行実験やラジコン飛行機大会や盆踊り会場といった祭りや大会の会場、地方公共団体や消防の防災訓練の場としても利用されている。 こうしたレジャー関連など、本来の目的外の用途が中心となることへの疑問もあり、北見市では市議会から維持費に見合う使い方を求める意見が出されたほか、市長の諮問機関から廃止の検討をするよう提言されている。一部では、農道離着陸場の管理・運営を、地方公共団体から特定非営利活動法人などに移管する事例も見られる。 豊肥地区農道着離陸場では、一層の利用拡大をはかるため1997年から、チャーター便などの人員輸送も可能な「その他の飛行場」に格上げされ、現在の大分県央飛行場の名称に変更された。
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