活用体制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:05 UTC 版)
1992年 New York Blood Centerのルビンシュタイン博士らによって世界初の臍帯血バンク(New York Cord Blood Bank)が設立され、その後臍帯血バンクはデュッセルドルフ、パリ、ミラノなどに設置され、さらに世界各地に広まっていった。 2012年現在世界的な骨髄ドナー検索システム(Bone Marrow Donors Worldwide :BMDW)が構築され、骨髄に関しては48カ国66の骨髄バンクが参加しているが、臍帯血でも29カ国から43の臍帯血バンクがBMDWに参加し、登録された臍帯血のストックは51万本になっている。BMDWで検索された骨髄血や臍帯血の提供や品質管理などで国際間で協力する組織としてはThe World Marrow Donor Association (WMDA)がある。 日本国内では1995年から私的な形で神奈川臍帯血バンクついで近畿臍帯血バンクが設立され、2000年以降厚生省による整備によって2004年までに11の公的なさい帯血バンクが、善意の提供を受けた臍帯血を保存するという体制が整えられており、造血幹細胞移植ではこれらの臍帯血でまかなわれている。ただし、3バンクはその後事業を停止し他バンクに移管したので2012年では実質は8バンクである。2012年現在2万8千本あまりの臍帯血のストックがあり、2011年では1年間におよそ1100件の臍帯血移植が行われている。
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