江戸川乱歩賞への挑戦とは? わかりやすく解説

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江戸川乱歩賞への挑戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 13:38 UTC 版)

長坂秀佳」の記事における「江戸川乱歩賞への挑戦」の解説

意見対立から『華の嵐』を降板急に長期時間出来た長坂幼少の頃からあこがれていた江戸川乱歩賞応募するため本格的に動き出す脚本業を1年間休業しその間銀行年収分の3000万円を借金することになった家族には「借金気にせず普通に生活しろ。俺も気にせず毎日酒をジャンジャン飲む」と言ったという。また小説執筆のためにホテルカンヅメするため、そのホテル200万円先払いしたという。 江戸川乱歩賞受賞作浅草エノケン一座の嵐』は初応募受賞、と単行本作者紹介には記されているが、実際長坂工業高校時代に『消えたハムレット』という作品応募しているため(その作品第一次予選通過しなかった)2度目応募になる。またこの時長坂は乱歩賞以外に当初サントリーミステリー大賞横溝正史賞にも同時に作品応募する予定だった。しかしそれを知ったテレビ朝日五十嵐は「あなたは3つ出そうとすると絶対にどれも中途半端な出来になる。頼むから2つにしてくれ」と長坂忠告し乱歩賞サントリーミステリー大賞2つだけを狙うことになった。ただ結果的にはもともとサントリー用に書いていた『エノケン』が締切りに間に合わず乱歩賞のみに応募するになった小説執筆のために長坂数人学生アルバイト雇った。その中には平成仮面ライダーシリーズプロデューサー後年名を馳せる東映武部直美もいた。 締切り1ヶ月前に原稿読み直した長坂はその出来が全く気に入らず全て破り捨てゼロから書き直す結局小説完成したのは締切り消印当日1989年1月31日であった。 無事『浅草エノケン一座の嵐』は第35回江戸川乱歩賞受賞したが、その選評あまりに辛辣なものが多く問題となった批判の是非はともかく、ここまで貶しておいて授賞し、同じ本にそれを収録するのは失礼ではないかとの指摘もあり、その後エノケン』を最後に単行本への乱歩賞受賞作選評掲載10年間に亘ってとりやめとなった長坂比較好意的な選評出した北方謙三以外の委員達にインタビューで「営業妨害だ」「ケチけつけるならそんな作品一票入れるなといいたい」「あんな選評選んでりゃ賞の権威なんて無い」と怒り爆発させ、乱歩賞受賞スピーチで「作者の私は受賞確信していましたが、もっとも意外だったのは選考委員の人たちだったようです」と挨拶するなどその関係は最悪なものになった売り上げ単行本5万5千部、文庫は9部。売り上げ少なさ小説ギャラ少なさ(テレビシナリオの10分の1以下であったという)にショック受けた長坂は、上記トラブルもあり、しばらくの間小説執筆から距離を置くことになった乱歩賞作家通常書き下ろす受賞第一作長編結局出版はされなかった。以降推理小説はほとんど書いていない。

※この「江戸川乱歩賞への挑戦」の解説は、「長坂秀佳」の解説の一部です。
「江戸川乱歩賞への挑戦」を含む「長坂秀佳」の記事については、「長坂秀佳」の概要を参照ください。

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