残集とは? わかりやすく解説

残集(西行歌集)

主名称: 残集(西行歌集
指定番号 2432
枝番 00
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  『残集』は、西行一一一八一一九〇)晩年の歌没後知友がまとめたもので、『聞書残集』とも呼ばれ西行歌集である『聞書集』の末に付加されるべき歌集である。
 この冷泉家本綴葉装型本で、水色の縦繁模様のある唐紙の原表紙に「残集」と藤原定家筆の外題がある。首の遊紙には「きゝかきしふのをくにこれかきくしてまいらせよとて」云々仮名消息の写があり、それによって本書が『聞書集』の奥に書き加えられるべきものであること、および『新古今集』の撰者一人藤原家隆のもとに届けられるのであることが判明する首尾題はなく、料紙楮紙用いるが、界線を施さず、二十四首の歌と十四句の連歌収めている。本文は半八行で、歌は一首行書き、詞書二字下げにて書かれ、まま擦消訂正加筆訂正みられる
 『残集』は、これまで江戸時代初期書写になる甲・乙二本(ともに宮内庁書陵部)が知られているが、この冷泉家本は、いわゆる乙本とほとんど字句異同がないので、乙本の親本にあたると考えられる奥書はないが、定家手沢本の『聞書集』(重要文化財天理大学)と同筆で、鎌倉時代前期書写になるものである
 西行歌集鎌倉時代遡る古写本は、これまで聞書集』(前掲)、『山家心中集』(重要文化財宮本長興)の二本知られているが、この冷泉家本近時新出本で、今まで知られていた江戸時代前期写本原本として西行歌集研究価値が高い。



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