武田氏関係文書とは? わかりやすく解説

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武田氏関係文書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:33 UTC 版)

武田氏」の記事における「武田氏関係文書」の解説

また、武田氏研究平行して武田氏関係文書の編纂行われている。武田氏宗家滅亡しているため家伝文書散逸しており写本影印本のみで知られるものも多いが、現在では3300点余り文書知られている。古く江戸時代幕府編纂した『諸州古文書』において甲斐古文書調査が行われており、甲斐国総合地誌として編纂された『甲斐国志』では武田氏関係の記述は『軍鑑』がベースとなっているものの編纂に伴う古文書調査が行われており、これらに収録されている文書には現在原本が確認できないものも多く含まれている。 実証的な武田氏研究本格化した昭和戦後期には武田氏関係文書集の刊行行われ1966年昭和41年)には『甲府市史』の編纂に際して甲府市史料目録』に「甲斐武田氏文書目録」が含まれ1969年昭和44年)には荻野三七彦柴辻俊六により『新編甲州古文書』が刊行された。その後新出文書増加や無年号文書検討作業進捗し、『山梨県史』編纂事業スタートに伴い総合的な史料調査が行われ、現在では柴辻俊六黒田基樹戦国遺文武田氏編や、家別に編纂した山梨県史』資料編中世において文書集成されている。 武田氏関係文書の特徴として、文書多く戦国期武田氏拡大領国確立した信玄・勝頼期に集中し信虎以前のもの極端に少なく信玄・勝頼期でも当主以外の武田一族文書家臣団関係の文書在地支配に関する文書少ない。武田家では最低でも3人の右筆存在確認されているほか、信玄文書は墨の濃淡端である特徴をもつことが指摘される武田氏家伝文書多く散逸しているため、真田氏資料使用するなどの絡め手が必要になる外交文書においては例え近世大名家として存続している上杉家との関係においては武田氏側から発給され文書多く上杉家伝存し、一方の上杉氏側から発給した文書多く伝存ていないといった特徴をもつ。

※この「武田氏関係文書」の解説は、「武田氏」の解説の一部です。
「武田氏関係文書」を含む「武田氏」の記事については、「武田氏」の概要を参照ください。

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