歌詞の主題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 16:49 UTC 版)
当初、ホロパイネンは主に神話やファンタジーをテーマに書いており、しばしば「形而上学と自然」への言及を用いた。ファンタジー小説は、特にナイトウィッシュの歌詞に大きな影響を与えている。「ウィッシュマスター」、「エルヴェンパス」、「ワンダーラスト」などの曲はファンタジー小説、この場合は「ドラゴンランス」シリーズとJ・R・R・トールキンの「指輪物語」に影響を受けている。アルバム「ウィッシュマスター」の収録曲「ファンタスミック(英語版)」はウォルト・ディズニーとディズニーアニメーション映画に対する直接的な賛辞であり、ホロパイネンは彼の影響を受けていると公言している。アルバム「ダーク・パッション・プレイ」の収録曲「サハラ」、「フーエヴァー・ブリングス・ザ・ナイト」、「メドウズ・オブ・ヘヴン」などはファンタジー・テーマへの回帰を特徴とする。これはスティーブン・キングのダーク・タワーシリーズの1つ「カーラの狼」から緩やかな影響を受けている。「ザ・ポエット・アンド・ペンデュラム」の最初のセクションは「White Lands of Empathica」というもので、ダーク・タワーシリーズの第7作「暗黒の塔」を参照にしている。 長年を通して、歌詞はより個人的になった。アルバム「ウィッシュマスター」の収録曲「デッド・ボーイズ・ポエム」は非常に感情的な作品であり、ホロパイネンは「世界全体の遺産や遺言。死ぬ前にこの曲をやりたかったのは、私が思って感じることを世界に伝えたいから。」と語る 。個人的なものは「ウィッシュマスター」の後の作品「センチュリー・チャイルド」でより明らかになった。トゥルネンは、歌詞はもはや「私たちが慣れていた夢の世界ではなく、人生の残酷な現実」を扱っていないと考えている 「ワンス」の収録曲「クオレマ・テキー・タイテイヤン」は、喪失の経験と芸術への影響を描写している。「ニモ」は喪失の気持ちを扱い、「デッド・ガーデンズ」はアーティストとしての障害に苦悩するホロパイネンの姿を描く。「クリーク・メリーズ・ブラッド」は、19世紀末にネイティブ・アメリカンの状況を示すディ・ブラウン(英語版)の同名の物語に基づいている。2007年の「ダーク・パッション・プレイ」には、ホロパイネンの人生物語として描かれている「ザ・ポエット・アンド・ペンデュラム」など、珍しい量の個人的な曲が含まれている。もう一つの曲「メドウズ・オブ・ヘヴン」は、ホロパイネンの幼年時代の描写と、それが決して戻ってこないという気持ちが描かれている。「バイ・バイ・ビューティフル」と「マスター・パッション・グリード」の2曲は元メンバーのターヤ・トゥルネンとその夫マルセロ・カブリについてのものである。アルバムのもう1つの曲「ケイデンス・オブ・ハー・ラスト・ブレス」は、逃げることについての「非常に個人的な曲」である 。アルバムには、エドガー・アラン・ポーやウォルト・ホイットマンのような著者への多くの言及も含まれている。
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