歌詞のインスピレーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 08:16 UTC 版)
「シー・セッド・シー・セッド」の記事における「歌詞のインスピレーション」の解説
1965年春にジョン・レノンとジョージ・ハリスン、そしてそれぞれの当時の夫人であったシンシア・レノンとパティ・ボイドの4人は、歯科医師のジョン・ライリーがコーヒーに混入させたLSDを服用した。この時4人は怒り狂い、「エレベーターの赤いランプをエレベーター内での火事と錯覚する」「ハリスンの家が大きな潜水艦のように感じる」などの体験をした。この体験の後も、レノンとハリスンの両名は再びLSDを服用することを考えていて、当時2人の間ではポール・マッカートニーとリンゴ・スターにも服用させることを考えていた。このことについてハリスンは「幻覚剤が僕らをまるっきり変えてしまったせいで、2人とあらゆる面でうまくいかなくなっていた。実際に経験してみないとわからない凄い体験をしたから2人にやらせなきゃと思った」と語っている。その後、何でも試すつもりでいたスターが参加したが、「それまでとは同じようにはいられない」と感じたマッカートニーは参加しなかった。 北米ツアー期間中の5日間の休日に、レノンとハリスンはロサンゼルス郡ビバリーヒルズにあるザ・ザ・ガボールの家を借り、バーズのメンバーを交えてロサンゼルスのピーター・フォンダ宅にてLSDを服用した。その日の午後、ハリスンはLSDによってトリップし、そこでフォンダはハリスンに対して、自身の幼少期に起きた銃撃事故の話をした。この時、レノンもこの話を耳にしていて、フォンダはレノンに対して「俺は死というものがどういう感じなのかを知っている」と繰り返していた。これに対し、レノンは「お前は俺がこの世に存在していないんじゃないのかという気にさせるよな。一体何を考えている」と返し、フォンダに帰るように告げた。このやりとりが本作の歌詞のモチーフとなっている。
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