楽天二軍の誘致・その後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 02:05 UTC 版)
「利府町中央公園野球場」の記事における「楽天二軍の誘致・その後」の解説
2004年オフに新規参入した楽天は、リーグ参加初年度から山形県東村山郡中山町の山形県野球場(呼称は2011年3月まで「山形蔵王タカミヤホテルズスタジアム」、同年4月以降は「荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた」)を二軍の本拠地に、同県天童市の山形県総合運動公園周辺に練習場及び合宿所を設ける計画で「本拠地協定」を山形県との間で3年契約した。 しかし、若手選手が山形から仙台まで通うことによる移動距離が片道約80kmと長く、また一軍と二軍の選手の入れ替えも多かったことなどからこの計画を見直し、本球場より自動車で20分ほどの仙台市泉区にある楽天イーグルス泉練習場(旧称:デンコードースタジアム)および合宿所「泉犬鷲寮」を2006年より使用している。 一方、利府町は合宿所や練習場からのアクセスが容易で、また仙台市とも隣接しているから集客が見込まれるとして楽天にファーム本拠地誘致の要望書を提出していた。2007年、楽天の二軍が初めて本球場でのイースタン・リーグ公式戦2試合を主催し、翌2008年には4試合を開催した。 同年10月、楽天は山形県との間で結んでいた「本拠地協定」の自動延長を辞退すると山形県側に通告した。同時に本球場を二軍本拠地に加える方針を固め、利府町に報告。その後、11月17日のプロ野球実行委員会で承認を得て、正式に二軍の本拠地として決定した。 2009年、楽天の二軍は本球場で37試合のイースタン公式戦を行なった。また、9月の最終戦終了後にはファン感謝イベントも開催されている。 2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、この年の4月と5月に本球場で開催予定だったイースタン・リーグ公式戦は球場を振り替えて開催され、5月31日の楽天対日本ハム戦から再び使用するようになった。 2018年は改修工事を行うため、当球場でのイースタン・リーグ公式戦は行われないこととなった。 なお、楽天二軍の主催試合における入場料は有料となっているが、利府町民は身分証明書や広報誌などそれを証明できるものの提示により無料で観戦できる。また試合前の正式開場時間の10分前までは練習などを自由に見学できるが、10分前になると一度退場させられ、改めて入場する形を取っている。
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