楽天地天然温泉会館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 09:07 UTC 版)
1956年(昭和31年)9月8日、楽天地天然温泉会館が開業した。1階と2階は室内プール、3階は大浴場、4階は談話室、5階はトルコ風呂、6階は大食堂と宴会場だった。 1959年(昭和34年)には株式会社江東楽天地社長の那波光正が世界一周旅行を行っているが、この際にイタリア・ローマの噴水に魅せられたことがきっかけで、1960年(昭和35年)9月19日には楽天地天然温泉会館の室内プールを改装してキャバレーのグランド・フォンテンが開店した。下町のキャバレーという物珍しさや明朗会計などが受け、開店後の7~8年間は毎晩のように満席になったという。グランド・フォンテンは小会社の泉興業が経営し、東京都で最大級の規模を誇るキャバレーだった。グランド・フォンテンの久我明は東京キャバレー協会の副理事長や副会長などを歴任している。 1965年(昭和40年)10月21日には6階にダンスホールのブルースカイが開店した。1969年(昭和44年)11月1日には新宿東宝会館に泉興業が経営する新宿グランド・フォンテンが開店したが、2年後の1971年(昭和46年)7月31日にはもう閉館している。1972年(昭和47年)12月6日には大浴場がリニューアルオープンした。キャバレー人気が衰退したことで、1975年(昭和50年)12月31日にはグランド・フォンテンが閉店したほか、1976年(昭和51年)には楽天地天然温泉会館の店舗の多くが入れ替わっている。
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