株価と歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 22:52 UTC 版)
一時は25万円付近まで上昇した株価も2004年の相場より低迷し、2005年3月18日に110,000円をつけた後、2008年以降は800円から4000円の間を推移している。2005年3月に500億円のMSCBの発行を決定し、その後の大きな株価下落傾向の原因となった。海外企業の買収においては、高値で買収した企業を安値で売却し、撤退するという傾向が見られる。稼ぎ頭となるはずだった消費者金融はいわゆるグレーゾーン金利撤廃などの経営環境の激変によって足を引っ張る結果となり、また海外進出を行ったものの一年で撤退する方針に転換するなど経営陣も迷走した。2006年12月期に国内単体事業への回帰を決定。そのため、同期の決算は大幅な損失を計上し、資本準備金全額を取り崩すと共に資本金約395億円のうち305億円の減資を行い繰越欠損の解消を図った。このような経緯により株価は急激に下落し、株主やアナリストなどからは厳しい評価を受けた。但し、見通しの悪くなった事業について撤退する判断力の早さとその後の無借金経営を評価する者もおり、経済産業省のHP上では「サービス業ベストプラクティス150選」として紹介されている。2007年12月期には自社株買い・配当の実施をすると発表。 2007年2月、「国内外の非中核事業からの撤退」や「国内モバイルコンテンツ事業への経営資源の集中」などを目的とした「2007年~2009年度For-sideグループ中期再生プラン」を発表。事業内容も、これまでの「着うた」や「デコメール」など2Gコンテンツの配信事業から、電子書籍を始めとする3Gコンテンツの配信事業へと変化していった。2009年7月に「2007年~2009年度For-sideグループ中期再生プラン」が完了。同年6月と12月には、自社株買い実施の発表を行うとともに、年間配当151円を実施した。 しかし電子書籍事業への構造転換は順調には進んでおらず、2009年12月期以降売上高は大幅に減少。2012年12月期の連結売上高は2009年12月期の10分の1以下の約4.5億円まで落ち込み、2010年12月期から3期連続で10億円以上の純損失を計上することとなった。配当も2011年12月期以降は無配となっている。 2014年10月にR-1第1号投資事業有限責任組合が安嶋幸直氏持分の一部及び株式会社ワイズメンドットコム持分の全部を取得する形で公開買い付けを実施し、代表取締役 は安嶋幸直から假屋 勝へ交代となり、安嶋幸直は会社を去った 2016年12月期第 2四半期決算で7年ぶりに営業利益および四半期純利益において黒字化となり、経営状態が改善してきている。
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