東芝の撤退発表後の各業界の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:45 UTC 版)
「HD DVD」の記事における「東芝の撤退発表後の各業界の動き」の解説
2008年2月21日:ヨドバシカメラ、エディオングループ(石丸電気・デオデオ・エイデン・ミドリ電化・100満ボルト)はHD DVDレコーダー・プレーヤー販売の全面終了を発表。エディオングループの店舗では2月22日までに対象HD DVD製品を購入した人のうち、希望者に対してBlu-ray Disc対応機器(プレイステーション3対象外)との交換対応を3月31日まで実施した。 2月28日:東芝は新聞広告にてHD DVDレコーダーやHD DVDプレーヤーの製造販売終了を表明。 4月3日:日立マクセルは先に発表していた2倍速HD DVD・HD DVD-RWの発売中止を発表した。これに先立ち日立マクセルは記録型DVDメディアの自社生産を打ち切っているため、HD DVD-RWメディアを生産するメーカーは存在しなくなった。 4月23日:東芝はHD DVD記録ディスクメディア・HD DVD-R、HD DVD-R DLを自社のインターネットショッピングサイト「Shop1048(ショップ トウシバ)」で販売すると発表。 ソフトメーカー側の動きとしては規格争いの終結に伴い、各メーカーがBD参入を発表した。ユニバーサル映画の初参入やパラマウント映画の再参入の他、ワーナーやパラマウントはHD DVDのみで発売されていたタイトルのBlu-ray化も行った。日本のソフトメーカーは2009年に日活やショウゲートがソニー・ピクチャーズ エンタテインメントに販売を委託する形でBlu-rayに参入し、松竹も同年秋に参入した。一方既発売HD DVDソフトの生産は中止され、以降に発売予定だったタイトルも発売中止や初回限定生産となることが多く見られた。 既にHD DVDにムーブされたコピーワンスのデジタル放送コンテンツはBDなど他のメディアへの再ムーブが現状では出来ないため、ドライブの修理が出来なくなった時点で再生が困難となる。 なお終息宣言直後の2008年2月には東芝社長の西田が「BDへの参入予定はない」と明言していたが、2009年6月の株主総会の席では「SDメモリーカードの将来的な規格開発においてBD陣営との協力が重要になる」としてBD参入に含みを持たせる表現に変わった。 東芝は2009年7月18日に、現行DVD機に加えて新たにBD再生専用機の年内の発売を発表。再生専用機を先行発売する理由は、海外でテレビ番組のインターネット配信が進んでおり、日本で主流の録画再生機の需要増大が見込めないためとしていた。しかし後に需要状況を鑑みてBDレコーダーも発売した。当初はOEM供給だったが、2010年にレグザブルーレイを自社開発し発売している。
※この「東芝の撤退発表後の各業界の動き」の解説は、「HD DVD」の解説の一部です。
「東芝の撤退発表後の各業界の動き」を含む「HD DVD」の記事については、「HD DVD」の概要を参照ください。
- 東芝の撤退発表後の各業界の動きのページへのリンク