東京紅【トウキョウベニ】(果樹)
登録番号 | 第12720号 | |
登録年月日 | 2005年 2月 7日 | |
農林水産植物の種類 | かき | |
登録品種の名称及びその読み | 東京紅 よみ:トウキョウベニ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 東京都 | |
品種登録者の住所 | 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 佐藤洋二、鈴木知古、矢沢宏太、川俣恵利、土方智、芦川孝三郎 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「興津2号」に「花御所」を交配して育成されたものであり、果実の形がやや扁円、大きさが大、果皮色が橙朱の育成地(東京都立川市)では10月下旬に成熟するやや早生の完全甘柿である。樹姿はやや直立、樹勢はやや強である。発育枝の長さ及び節間長はかなり長、枝梢の太さは中、色は灰褐である。葉身の形はやや長楕円、上部の形はやや広、基部の形は鈍、横断面の形は平、着生角度はやや下向き、葉の大きさは大、葉柄の長さはやや短、太さは中である。果実の形はやや扁円、縦断面の形は円宝珠、果頂部の形は円、微尖は少、果実横断面の形は方円、斜線溝は不明瞭で短、蒂部の皺及び果皮の亀甲紋は無、果粉の多少はかなり多、蒂窪平面の形は正円形、側面の形は凹U~V、果梗の長さ及び太さは中、果心の形は長三角、太さはかなり太、果実の大きさは大、果皮の色は橙朱、光沢は良、果実の座の有無は無、条紋の発生程度はかなり少である。蒂の全形は中太肩平、長短はやや細長、大きさは中、先端の形は中尖である。果肉の色は橙、褐斑の大きさは無、果肉の粗密はやや密、甘味は多、子室数は8、種子数は3~4、種子の形は円~方円、長短はやや短、厚さは中、色は褐、大きさはやや小である。発芽期はやや早、雌花の開花期は中、成熟期はやや早で育成地においては10月下旬、花性は雌花と雄花、甘渋性は完全甘、脱渋の難易は極易、果頂裂果性は無、蒂隙性は中である。「伊豆」と比較して、葉が大きいこと、甘味が多いこと等で、「西村早生」と比較して、節間長が長いこと、果肉の褐斑が無であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和43年に東京都農業試験場(立川市)において、「興津2号」に「花御所」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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