東京マイルGI2連勝
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「ウオッカ (競走馬)」の記事における「東京マイルGI2連勝」の解説
5歳となった2009年は、前年に続いてドバイデューティーフリー出走を目標に遠征。前年より1か月早い、2月中旬にドバイに渡り、長期間滞在を実行した。3月5日には前哨戦のジェベルハッタ(G2)に出走し5着。そして3月28日のドバイデューティフリーは、イギリスのブックメーカーに1番人気の評価を受けて出走。2番手で直線に入ったが、伸びずに失速し7着に敗れた。 帰国後は、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの出走オファーもあったが断り、国内に専念した。5月17日のヴィクトリアマイルに出走、単勝オッズ1.7倍の1番人気で支持率は48.2パーセントであった。スタートから好位につけ、直線では逃げるショウナンラノビア、同じ厩舎のブーケフレグランスの間から抜け出した。強い向かい風に抗いながら差を広げ、迫ってくる馬もいないことから独走状態となり、後方に7馬身差をつけて入線。走破タイム1分32秒4は、コイウタが2007年に樹立したレースレコードを0.1秒更新した。 GI級競走5勝目となり、メジロドーベルが保持していた牝馬によるGI級競走最多勝利記録に並んだ。さらにはホクトベガやエアグルーヴを上回り、牝馬最高獲得賞金記録を樹立した。レース後、谷水から2009年を以て競走馬を引退するという計画が発表された。 続いて、6月7日の安田記念に出走、単勝1.8倍の1番人気に支持された。スタートから中団につけた。直線では、馬場の内側から抜け出しを図ったが、前方に先行馬が密集していたために、進路を失った。しばらく待つも隙間はできず、武が立ち上がるほど失速、残り400メートルまで追うことができなかった。残り200メートルで見切りをつけ、3,4頭分外側に移動。わずかに開いた隙間を左右の馬に接触しながら突破した。突破した先は、4馬身前の先頭だったディープスカイの背後であったため、もう一段階外に移動。残り100メートル地点で追い上げを開始し、1馬身前にいたディープスカイを捉え、4分の3馬身差をつけて先頭で入線した。 1993年のヤマニンゼファー以来史上2頭目、牝馬初となる安田記念連覇。GI級競走6勝目となり、牝馬によるGI級競走最多勝利記録を更新、総収得賞金は牝馬として史上初めて10億円に到達した。 宝塚記念のファン投票では、13万9507票を集めて1位となったが、宝塚記念には出走せず放牧に出された。
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